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【スポーツ】

日本苦しんで白星発進 北朝鮮に1−0 

日本−北朝鮮 試合終了間際、決勝ゴールを決める井手口=味スタで

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◇サッカーE−1選手権

 東アジアE−1選手権第2日は9日、東京・味の素スタジアムで男子の2試合が行われ、2大会ぶりの優勝を狙う日本は北朝鮮との初戦に1−0で競り勝った。相手の守備陣形を崩せずに攻めあぐねたが、終了間際に井手口(G大阪)が決勝点を奪った。再三のピンチはGK中村(柏)が好守で防いだ。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング55位の日本は同114位の北朝鮮と対戦成績は8勝4分け7敗。もう1試合は2連覇を狙う韓国が中国と2−2で引き分けた。

 大会は4チームが総当たりで争い、日本は12日に中国、16日に韓国と対戦する。

   ◇

 低調な試合の中で、井手口が最後に違いを見せた。試合終了間際にミドルシュートを右足で突き刺し、これが決勝点。「相手が引いていたのでチャンスがあれば狙おうと思っていた。最後に決められて良かった」と振り返った。

 8月のワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦をほうふつとさせる代表通算2得点目は、今野の頭での折り返しから。「今さんなら見ていてくれると思ってゴール前に走り込んだ」。G大阪で培ってきた2人のあうんの呼吸が、代表でも生きた。

 連敗を喫した11月の欧州遠征でブラジル、ベルギー戦ともに出場し、世界トップレベルとの差を痛感。「すべての部分で自分に物足りなさを感じた。個人として努力も足らない」と本大会への課題を口にする21歳は、「初戦を勝てたことは良かった。優勝して終わりたい」。結果を残す重要性も心得ている。 (浅井俊典)

 代表経験の少なさ、そして国内組ならではの弱点を露呈した。日本は掲げる「縦に速い攻撃」を徹底できず、主導権を握れない展開に。ハリルホジッチ監督も「あまりに未熟な形で戦った部分がある」と認めるしかなかった。

 北朝鮮は自陣で引いて守る戦術を採用。日本に求められたのは高い位置でボールを奪ったら、すぐさま相手DFの背後を狙う動きだった。だが前線の選手は出だしが遅れたり、サイドに流れたり。その間にスペースをふさがれ手詰まりになり、奪い返されて反撃される場面が目立った。

 今大会は来年のワールドカップ(W杯)に向け、国内組に与えられた貴重なアピールの場。顔ぶれは代表の控えや初招集も多い。「急に集まったチーム。うまくいかないことも多い」と倉田(G大阪)が危ぐした通り、連係面の拙さは否めなかった。指揮官は「Jリーグでは裏を狙う動きが少なく、その習慣を変えるのは簡単ではない」とも。苦しくなると所属クラブでのプレーに頼らざるを得ない引き出しの少なさも、浮かび上がった。

 格上ばかりのW杯でも守備的な戦いを仕掛けられることは考えられる。急造でも臨機応変に戦えなければW杯メンバー入りは厳しい。「どの選手も、次はより冷静なプレーを見せてくれるだろう」とハリルホジッチ監督。残り2試合。その期待に応えられるか。(対比地貴浩)

◆美しいゴール

 ハリルホジッチ日本代表監督の話 少し運も味方したが、勝利した。諦めずに戦った選手をたたえたい。美しいゴールだった。しっかり形をつくって、ゴールになった。タイミングも良かった。

◆勝利に貢献できた

 GK中村(初出場)の話 (好セーブを連発して)チームが勝利を目指す中で、貢献できた。苦しい試合を乗り切った。リーグと変わらず、いつも通りのプレーができた。

 

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