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【スポーツ】

大谷 エンゼルスへ 18歳の決意5年越し実現

2016年10月、クライマックスシリーズで、プロ野球最速となる球速165キロを投じた日本ハム・大谷翔平。上は球速を示すボード=札幌ドームで

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 【ロサンゼルス=共同】プロ野球日本ハムから米大リーグ、エンゼルスにポスティングシステムで移籍する大谷翔平選手(23)が9日午後3時(日本時間10日午前8時)にロサンゼルス郊外のアナハイムの本拠地球場エンゼルスタジアムで、ファンに公開される入団記者会見に臨む。競技発祥国で投打の「二刀流」での活躍に懸ける思いなど、抱負に注目が集まる。

 エンゼルスには過去、長谷川滋利投手、松井秀喜外野手、高橋尚成投手(いずれも引退)が所属し、日本選手4人目となる。

 投手と野手が別々に集まる大リーグのキャンプは来年2月に始まる。エンゼルスはアリゾナ州テンピで始動し、オープン戦は2月23日に同州メサでのアスレチックス戦でスタート。公式戦は3月29日に敵地でのアスレチックス戦で開幕する。

 新背番号は「17」で、日本ハムでつけた「11」はエンゼルスでは監督通算1028勝(1094敗)を挙げたジム・フレゴシ氏の永久欠番になっている。

◆ここからが勝負

 岩手・花巻東高の佐々木洋監督の話(大谷の高校時代の恩師) 起用法という指針、ただ一点で選択したのだと思う。スタートラインに立っただけ。ここからが勝負。

◆記者の目

 大谷のエンゼルス入団が決まった。岩手・花巻東高3年の時に、米大リーグ挑戦を表明してから5年がたった。日本球界では異例の早さでの渡米だが、大谷にとっては雌伏の5年だったかもしれない。縁あった日本ハムから巣立ち、本来の「夢」のスタートラインに立つ。

 2012年10月21日。筆者はまだあどけない18歳の大谷の決意に触れた。4日後に控えたドラフト会議を前に同校で会見し「マイナーからのスタートになると思うけど、メジャーリーグに挑戦したい」と進路を明かした。

 投手としても打者としても超高校級。それでも過去、ドラフト上位指名候補の高校生が、いきなり大リーグを目指したことはない。「決め手は自分の夢」「パイオニアになりたい」。覚悟を決めた言葉に感動すら覚えた。

 そんな大谷を日本ハムがドラフトで1位で強行指名。栗山監督は「日本でプレーすることがメジャーで成功する近道」と口説き落とし、「誰も歩いたことのない道を歩いてほしい」と二刀流の育成プランを提示。プロ野球の常識を覆した入団後の活躍は周知の通りだ。

 日本ハムの入団会見で大谷は「日本でしっかりと結果を残し、最終的にはメジャーに行ってみたい」と話している。果たしてこの5年間は短かったのか、長かったのか。日本でのプレーは夢への近道だったのか、それとも回り道だったのか。それは野球の神様にしか分からない。

 2億ドル(約226億円)の価値があるともささやかれる大谷は、後2年待って25歳になれば、巨額のメジャー契約も可能だった。それでも1年でも早いメジャー挑戦にこだわった。入団会見でどんな「夢」や「目標」を語るのか。注目したい。(牧田幸夫)

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