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【スポーツ】

大谷「スタートライン」 エンゼルス入団会見

エンゼルスの入団記者会見で、ポーズをとる大谷翔平=アナハイムで(共同)

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 【アナハイム=共同】プロ野球日本ハムで投打の「二刀流」で活躍し、ポスティングシステムによる米大リーグ、エンゼルスへの移籍を決めた大谷翔平選手(23)が9日、ロサンゼルス郊外のアナハイムの本拠地球場エンゼルスタジアムで入団記者会見に臨んだ。競技発祥国でも異例の二刀流挑戦を表明し「ファン、球団の方々と一緒につくっていくものだと思っている。まだまだ完成された選手ではない。応援で僕を成長させてほしい」と決意を新たにした。

 会見はファンに公開され、ソーシア監督、モレノ・オーナーらが同席した。その中で新背番号「17」の真っ赤なユニホームに袖を通し、英語で自己紹介。交渉した7球団からエンゼルスを選んだ理由は「縁みたいなものを感じた。いい球団だと思ってお世話になろうと決めた」とした。岩手・花巻東高時代から目指した最高峰の舞台への第一歩に「スタートラインに立てて感謝している」と感慨を込めた。

 メジャーで、自身と同じ同一シーズンでの2桁勝利と2桁本塁打を達成しているベーブ・ルースについては「神様と同じぐらいの存在。少しずつ近づいていきたい」と言う。プロ生活が日米通算6年目となる来季以降に向け「これから先の方が、より大事。エンゼルスの一員として優勝を目指したい」と意気込んだ。

 2013年に花巻東高からドラフト1位で日本ハム入り。14年にプロ野球史上初めて2桁勝利と2桁本塁打をマーク。16年にはパ・リーグ最優秀選手に輝き、日本一に貢献した。

 エンゼルスは02年にワールドシリーズを初制覇。今季はア・リーグ西地区2位で、3年連続でプレーオフ進出を逃した。過去、日本選手では長谷川滋利、松井秀喜、高橋尚成(いずれも引退)が所属した。

◆「オータニ!」1000人超歓声

 大谷が本拠地球場で臨んだ入団記者会見はカリフォルニアの青い空の下で公開され、1000人を超える熱心なファンが詰め掛けた。球団広報によると、集まった報道陣は約250人。「大谷フィーバー」を予感させる熱気が早くも満ちた。

 モレノ・オーナーにユニホームを着せてもらうと、大谷は「ハイ、マイ・ネーム・イズ・ショーヘイ・オータニ」とあいさつ。会場は沸き返る。日本語に切り替え「皆さんの声援で成長させてもらいたい。ファンの皆さんとともに優勝を目指して頑張りたい」と話すと「オータニ!」「ショーヘー!」との大歓声を浴びた。

 エンゼルスを選んだのは「縁を感じたから」という。背番号は「17」。「特に意味があるわけではない」と言うが、花巻東高1年の夏につけていた番号。原点とも言える数字を背負い、気持ちを新たにした。

 小学生のころから憧れていた大リーグ。いよいよスタートラインに立った。「(日本ハムでの5年間は)遠回りではなかったと思うし、自信を持って送り出してもらった。ベストの選択をしてきて、いまここにいるという気持ち」と胸を張った。

 エンゼルスはエース不在で左の強打者がいない。大谷にかかる期待は大きい。会見に同席したソーシア監督は「投打とも大リーグでやっていける力がある。まだ23歳。これからもっとうまくなる」と目を細めた。 (アナハイム・樋口浩一)

◆二刀流で起用へ DH想定、左打ち重宝

 エンゼルスは2014年を最後にプレーオフ進出がなく、大谷への期待は大きい。知将ソーシア監督は「投打で試合を左右する力がある」と「二刀流」で起用する方針を示した。

 チームの先発陣は絶対的な柱が不在。捕手のマルドナドは早くも球団に「(日本ハムでの)15、16年の試合の映像を全部送ってくれ」と伝えたという。1年目からエースになる可能性を秘める右腕の受け入れ準備に余念がない。

 野手としては現状で守備に就かせず、指名打者(DH)を想定する。トラウトら強打者が右打ちに偏る打線では左の大谷は貴重で、エプラー・ゼネラルマネジャー(GM)が「一塁を守ることに前向きでいてくれている」と言う通算614本塁打を誇る右のDHプホルスとの併用を示唆した。

 一方で大切に育む姿勢も見せる。日本ハム時代のルーティンなどを参考に、対戦相手も日程も違うメジャーへの適応を促す構えで、交渉で育成プランを示した同GMが「彼を家族に迎え入れることができ、もっと綿密な計画を立てられる」と言えば、監督は「まだ23歳。肉体的にも精神的にも、技術面でも成長の余地はある」と語った。 (共同)

<おおたに・しょうへい> 岩手・水沢南中から岩手・花巻東高に進み、甲子園大会は11年夏、12年春に出場した。13年にドラフト1位で日本ハムに入団。1年目から投打の「二刀流」に挑み、14年に11勝、10本塁打を記録した。16年には10勝、22本塁打で史上初めて投手と指名打者の両部門でベストナインを同時受賞した。同年のクライマックスシリーズではプロ野球史上最速の球速165キロを計測した。193センチ、97キロ。右投げ左打ち。23歳。岩手県出身。 (共同)

 

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