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【スポーツ】

孤高の宇野、首位発進 フィギュア全日本選手権SP

男子SPで首位発進した宇野昌磨=武蔵野の森総合スポーツプラザで

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 平昌冬季五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権第2日は22日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、代表3枠を争う男子はショートプログラム(SP)で2連覇を目指す宇野昌磨(トヨタ自動車)がフリップ、トーループの2種類の4回転ジャンプを着氷し、96・83点で首位発進した。

 昨年2位の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)が91・34点で2位、無良崇人(洋菓子のヒロタ)が85・53点で3位、村上大介(陽進堂)が80・99点で4位。2014年ソチ五輪王者の羽生結弦(ANA)は右足首故障で欠場した。

 代表1枠を競うアイスダンスはショートダンス(SD)で3連覇が懸かる村元哉中、クリス・リード組(木下ク)が65・71点でトップに立った。

 代表2枠の女子は23日のフリーに向け、SP首位の坂本花織(シスメックス)や2位の宮原知子(関大)、3位の本郷理華(邦和スポーツランド)、4位の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)らが公式練習で調整した。

◆ライバル不在 課題を露呈

 孤独な戦いだった。ライバル不在で臨んだ宇野だが、三つのジャンプをそろえられず、今季のSPを象徴する内容。「ノーミスでやるのは本当に難しいなと実感させられる」と代表入りが有力な平昌五輪へ課題を残した。

 演技後半の4回転−3回転の2連続トーループは最初のジャンプで「回りすぎた」と着氷で体が流れてしまい、単発扱いになった。

 規定の連続ジャンプを含めるSPの必須要素を満たせずに大幅減点。16・06点の基礎点が見込める得点源で、7・33点しか稼げなかった。

 この日は練習から4回転フリップの調子が上向かず、修正に時間を取られた。本番で冒頭に成功させた一方、より得意な連続ジャンプでミス。全選手トップの演技点で首位発進となったが、大台の100点台に届かず、「羽生選手に勝ちたい」という若者に笑顔はなかった。

 ソチ五輪王者の羽生がけがのため昨年に続いて欠場。実力は飛び抜けており、内容が問われることは分かっていた。

 現地入り後、氷上練習前にリンク外で談笑する同組の選手たちの輪から離れ、一人黙々と体を動かした。本番直前にも前の滑走者の演技中に耳をふさぎ、集中を高めた。「国際試合と同じように自分の時間をつくって、自分に集中する」と気は緩めなかった。

 それでも高難度の構成の壁を乗り越えられない。「いいかげんにいい演技がしたい」。17日に20歳の誕生日を迎えたホープはめげることなく、フリーでも完璧を追い求める。 (原田遼)

<フィギュアスケートの五輪代表選考> 五輪代表は女子2人、男子3人で、全日本選手権優勝者が最優先で代表入り。女子の2人目は全日本2、3位や全日本優勝者を除くグランプリ(GP)ファイナル上位2人、全日本終了時の3シーズンを対象とした世界ランキング、今季の世界ランク、国際スケート連盟公認の今季の合計得点でそれぞれの上位3人のいずれかを満たす選手から判断する。男子の2人目は全日本2、3位や全日本優勝者を除くファイナル上位2人から選考し、3人目はここで漏れた選手と代表決定済みの2人を除く全日本終了時の世界ランクなどから決める。

 

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