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【スポーツ】

田中、重圧なんの2位死守

2位で平昌五輪出場を決めた田中刑事=武蔵野の森総合スポーツプラザで

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 顔を紅潮させたまま天井を見上げた。全身全霊を込めた演技を終えた田中は「緊張感から解き放たれた」。直前の無良の好演技でかかった重圧をはねのけ、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら自己ベストを上回る175・81点で2位を死守。平昌行きを決めた。五輪代表として呼ばれた氷上では「小さい時の夢だった五輪の切符をつかめた。先輩方のような心に残る演技を見せたい」と誓った。

 3位との僅差の勝負を分けたのは、今季からフリーに入れた後半の4回転トーループ。「練習してきたものをどれだけ出せるか」。スピードに乗り、高さと幅を出して完璧に決めた。GOE(出来栄え点)で2・14点を加点し、13・47点を稼いだ。

 公式練習ではSPの疲労が残り、ジャンプが安定しなかった。それでも、この1カ月間こなしてきた深夜までの猛練習が自信を与えた。「気持ちでしか乗り越えることはできない。やるのは今しかない」と自分に言い聞かせた。

 終盤は磨いてきた表現力を発揮した。「苦しい練習を乗り越えたので、最後は笑顔で」。コミカルな曲に合わせて、楽しげにステップを刻み、観客の手拍子を誘った。

 今大会は小学生の時から同じ大会に出場し、成長を見せたいと思っていた羽生がけがで欠場。大会前には連絡を取り、復帰に向けてリハビリに励む姿に刺激を受けた。「(平昌五輪の)同じリンクで滑れるようにしたい」。強い思いを演技にぶつけ、友と同じ大舞台にたどり着いた。 (平井良信)

 

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