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【スポーツ】

新小結・貴景勝 「突き押しで闘う」

 日本相撲協会は26日、初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の新番付を発表し、東横綱白鵬が在位63場所目を迎え、北の湖と並び史上1位となった。21歳の貴景勝が新小結に昇進し、師匠の貴乃花親方(元横綱)が育てた初の三役。元日馬富士が暴行事件で引退し、横綱は1年ぶりに3人に減った。ともに4場所連続休場中の稀勢の里は西、鶴竜は東の2番目。

 新入幕は阿炎と、右股関節の大けがで十両から一度は序ノ口に転落した竜電だった。大関陣は豪栄道が東、高安は西。関脇は3場所ぶり復帰の玉鷲が西、4場所連続の御嶽海が東。新小結の先場所で勝ち越した阿武咲は西で変わらなかった。

 暴行事件の被害者で、東前頭8枚目の先場所を全休した貴ノ岩は東十両3枚目に下がった。再入幕は蒼国来、豊山、石浦。新十両は水戸龍と天空海で、再十両は栃飛龍、大翔鵬、希善龍だった。

     ◇

 テレビカメラ8台、数十人の記者、スチルカメラマンに囲まれても、21歳の受け答えは堂々としていた。2004年2月の貴乃花部屋創設以来、初の三役力士となった新小結の貴景勝は東京・両国国技館で会見し「突き押し一本で闘える力士になり、考えなくても自然と体が動く相撲を取りたい」と力強く語った。

 175センチと上背はないが、168キロと重く、重心の低い体格は押し相撲には申し分ない。「まわしを取るのが相撲のイメージだが、取らなくても相撲は取れるところを見てほしい」ときっぱり。次の目標を関脇に置き「大関になるには関脇にならないといけない。一歩一歩、毎場所結果を残していきたい」と自身に言い聞かせるように話した。

 会見は、異例の物々しさだった。元横綱日馬富士から暴行を受けた兄弟子の貴ノ岩は先場所の全休で十両転落。師匠の貴乃花親方は巡業部長としての対応の不手際を問題視されている。渦中の師匠は同席せず、新入幕を果たした1年前と同様に、1人で会見に臨んだが、「2回目なので特に(意識は)ありません」と気丈に振る舞った貴景勝。「自分一人の力ではここまで来られなかった。稽古で胸を出してくれた兄弟子のおかげもあります」と感謝の言葉を口にした。 (安田栄治)

 

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