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【スポーツ】

田口、統一王者 ボクシング・トリプル世界戦

判定でメリンド(左)に勝利しガッツポーズする田口良一=大田区総合体育館で

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◇WBA・IBFライトフライ級 

 トリプル世界戦が31日、東京・大田区総合体育館で行われ、世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者の田口良一(ワタナベ)は国際ボクシング連盟(IBF)同級王者のミラン・メリンド(フィリピン)に判定勝ちして7度目の防衛を果たし、井岡一翔と高山勝成に次いで日本人3人目となる団体統一王者に輝いた。戦績は31戦27勝(12KO)2敗2分け、メリンドは40戦37勝(13KO)3敗。

 IBFミニマム級王者の京口紘人(ワタナベ)は同級3位のカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)に8回TKO勝ちし、初防衛に成功した。京口は9戦全勝(7KO)、ブイトラゴは35戦30勝(17KO)3敗1分け1無効試合。

 世界ボクシング機構(WBO)フライ級王者の木村翔(青木)は元世界王者で同級1位の五十嵐俊幸(帝拳)を9回TKOで退け、初防衛を達成した。木村は19戦16勝(9KO)1敗2分け、五十嵐は29戦23勝(12KO)3敗3分け。

◆10回から猛攻 判定勝ち

 快挙を確信し、判定結果の発表前から右拳を突き上げた。二つのベルトを手にした田口は「本当にほっとしている。重圧の中で勝てたので」。2017年のトリで統一王座獲得を成し遂げ、頬が緩んだ。

 1回は終盤に打ち込まれた。2回以降は相手得意の中間距離を避けるため、離れては丁寧に左ジャブを打ち込む。身長で9・9センチ、リーチで5センチ上回る体格差を生かしてポイントを稼ぎ「こちらのペースになった」。ただ決定打がなく焦りもあり、10回以降に猛攻を仕掛けた。「疲れていたが切り替えられたのが勝因。心理戦でもあった」。持ち味の精神力も発揮した。

 国内で互いのベルトを懸けた王者同士の対戦は2例目。相手は5月に八重樫東(大橋)を1回TKOで破ったIBF王者メリンドだった。「みんなが期待するカードをやりたい。強い選手と戦って勝てば自信がつく」と防衛を重ねても変わらぬ向上心で、自ら望んだ大一番だった。

 ジムの先輩で元世界王者の内山高志さんが7月に引退。31歳の田口が中心的存在となった。統一王者となり「自分は強いという思いが出てきた。(ジムを)引っ張っていかないと」。2桁防衛も視界に入ってきた。これからも貪欲に強さだけを求めていく。 (対比地貴浩)

<たぐち・りょういち> 06年7月プロデビュー。13年4月に日本ライトフライ級王座獲得。14年12月にWBA同級王座奪取。スピード、フットワークが武器の右ボクサーファイター。31歳。東京都出身。

 

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