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【スポーツ】

来月の理事候補選 焦点

 社会的関心を集めた元横綱日馬富士の暴行事件は、四日の日本相撲協会臨時評議員会での貴乃花親方(元横綱)を最後に、当事者や関係者への処分が終わった。事態の一応の収束だが、昨年十月下旬の事件発生から二カ月以上を要して越年。角界を揺るがせた不祥事は協会内の権力争いの様相を呈し、長期化している。

 元日馬富士や現場に同席した白鵬、鶴竜の両横綱らに対し、鳥取県警や日本相撲協会危機管理委員会は聴取を十二月上旬までに終えた。ただ、被害者の貴ノ岩に対する危機管理委の聴取がなかなか実現しなかった。同委の報告によると、県警の捜査を優先させることなどを理由に、師匠の貴乃花親方が協力を拒否したためだ。

 十二月十一日に元日馬富士が書類送検された後も、協会からの要請を断った。結局、貴ノ岩の聴取が行われたのは同十九日。県警に被害届を提出した一方で、協会への報告を怠ったと指摘されている自身は、同二十五日に聴取に応じた。

 被害者側の貴乃花親方がかたくなな姿勢を変えずに処分されるに至った背景には権力争いの存在が指摘される。同親方と協会執行部との溝は深まっており、二月予定の理事候補選挙に向けての動きも注目される。

 協会の対応遅れも長期化の要因だった。危機管理委の報告によると、協会が県警から事件の連絡を受けたのは十一月一日。しかし、県警から「警察の取り調べ前には関係者に触れないでもらいたい」と指示され、詳細な報告が入らなかったこともあり、本格的に調査に乗り出したのは、一部報道で問題が発覚した同十四日だった。

<日本相撲協会評議員会> 理事の選任や解任など、強い権限がある。2014年1月の公益財団法人移行後に現行の体制となり、現在は親方出身3人と外部有識者4人の計7人で構成される。過半数の出席がなければ開催できず、理事の解任は出席者の過半数で決議される。任期は4年で、再任を妨げない。現在は元文部科学副大臣の池坊保子氏が議長を務め、他のメンバーは元NHK会長の海老沢勝二氏、出雲大社宮司の千家尊祐氏、公認会計士の小西彦衛氏と、二子山(元大関雅山)、湊川(元小結大徹)、大嶽(元十両大竜)の3親方。

 

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