東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

窮地に本領、帝京大V9 ラグビー全国大学選手権

9年連続となる優勝を決め大喜びする帝京大のラグビー部員=秩父宮で

写真

 全国大学選手権は7日、東京・秩父宮ラグビー場で決勝が行われ、帝京大が21−20で明大に逆転勝ちし、史上最多を更新する9連覇を達成した。19大会ぶりに決勝に進んだ明大は、21大会ぶりの優勝を逃した。

 関東対抗戦7連覇の帝京大は前半、同2位の明大に押し込まれ、7−17と劣勢で折り返した。後半も最大13点のリードを許したが、15分にロック秋山、20分にCTB岡田の連続トライ(ともにゴール)で逆転。終盤は冷静な試合運びで逃げ切った。

 大学日本一チームはこれまで日本選手権に出場していたが、今季から大学チームの枠がなくなり出場しない。

◆明大に21−20 13点差、楽しんで逆転

写真

 わずか1点差。そんな大接戦後とは思えないほど、帝京大主将のフッカー堀越の言葉は自信に満ちていた。「我慢の時間が多かったが楽しめた」。一時13点差をつけられても慌てず、逆転劇を演じた。

 前半から21大会ぶりの優勝を狙う明大の攻勢にさらされた。後半早々、PGを決められ7−20に。だが、ここから常勝チームの底力を示していく。

 10分すぎの相手スクラムでは会場中に明治コールが湧き起こる状況で「楽しもう」と堀越は声を掛けたという。一枚岩で押し込み、誘発した反則が起点となり、15分のロック秋山のトライが生まれた。逆転ゴールにつながる20分のCTB岡田のトライも、堅守で相手に反則を誘った直後の反撃で奪った。「要所でミスをして流れに乗れなかった」。明大主将のロック古川も、勝負どころでの力の差を認めざるを得なかった。

 帝京大の岩出監督は選手たちの特徴を「のんびりしている。危機感がないと力を発揮しない」と分析する。チーム内に厳格な上下関係がなく、大学ラグビー界では不動の地位を築いた。ともすれば、強い動機づけがなくなる状況で、掲げたテーマが「エンジョイ」。厳しい練習や試合を「楽しむ」という意識に転換し、乗り越える境地にまでたどり着いた。

 「今回は追い込まれてスイッチが入ったが、もっと成長できる。楽しむことを深めていきたい」と岩出監督。大台の10連覇に向け、究極のチームを追い求める。 (対比地貴浩)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報