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【スポーツ】

前橋育英悲願の初V 昨年の雪辱 劇的決勝ゴール サッカー全国高校選手権

流通経大柏−前橋育英 後半終了間際、決勝ゴールを決め喜ぶ前橋育英の榎本(22)

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 第96回全国高校選手権最終日は8日、さいたま市の埼玉スタジアムで決勝が行われ、前橋育英(群馬)が流通経大柏(千葉)を1−0で破り、初優勝を果たした。群馬県勢の同選手権制覇は初。

 前回準優勝の前橋育英は優勢に試合を進めながらも得点できずに終盤を迎えたが、後半ロスタイムにシュートのはね返りから榎本が劇的なゴールを決めた。10大会ぶり2度目の優勝を狙った流通経大柏は今大会初失点で、全国高校総体との2冠はならなかった。

 7ゴールを挙げた前橋育英の飯島が得点王となった。

 初優勝を遂げた前橋育英の11人は、試合終了と同時にその場に膝をついて歓喜に浸った。決勝で敗れた前回大会の雪辱を果たし、主将のMF田部井涼は「1年は長かった。心にぐっときた」。敗れたチームであるかのように多くの選手が流した涙が、優勝に懸けた思いの強さを物語った。

 堅守の流通経大柏と意地がぶつかり合い、持ち味のパスワークを発揮できたのは相手に疲れが見え始めた後半中盤からだった。「圧力に押されていたが、サイドチェンジからリズムが良くなった」と山田監督。正確なキックで守備網を乱し、猛攻を仕掛けた。

 それでも、体を張った守備の前にゴールを割れない。延長突入がちらつく後半終盤、田部井涼の脳裏に浮かんだのは、0−5で青森山田に惨敗した1年前の決勝。好機を続けて逃した直後に気持ちが途切れ、失点を重ねた姿だった。

 ピッチでその屈辱を味わった選手が先発の大半を占めたこの日。「じれない、じれない」と辛抱を求めた主将の声にチームは呼応する。後半ロスタイム、ゴール前に入ったボールをエース飯島がつなぎ、シュートの跳ね返りを2年生FW榎本が蹴り込んで接戦に終止符を打った。

 大会得点王に輝いた飯島は「優勝だけを目指してチームが一丸となったから点が入った」と胸を張った。5試合で16得点、1失点。高レベルな関東でも屈指の実力を持つ強豪が、頂点への渇望を加え、最高の結末をつかみ取った。 (荒井隆宏)

 

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