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【スポーツ】

高梨、あすにつなぐ3位 ジャンプ女子札幌大会

高梨沙羅の1回目の飛躍=宮の森で

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 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子札幌大会第1日は13日、札幌市宮の森ジャンプ競技場で個人第5戦(ヒルサイズ=HS100メートル)が行われ、平昌冬季五輪代表の高梨沙羅(クラレ)は2回とも93メートルの合計238・2点で3戦連続の3位だった。ジャンプの男女を通じて歴代単独最多の通算54勝到達は持ち越し。

 マーレン・ルンビ(ノルウェー)が95・5メートル、93・5メートルの252・9点で第4戦に続いて今季3勝目を挙げ、通算7勝とした。

 他の平昌代表勢は伊藤有希(土屋ホーム)が93・5メートル、91・5メートルの237・3点で4位、勢藤優花(北海道ハイテクAC)は11位だった。

 岩佐明香(日大)は自己最高の15位、小林諭果、茂野美咲(ともにCHINTAI)はそれぞれ27位と28位。鴨田鮎華(北海道・下川商高)は2回目に進めず、五輪代表の岩渕香里(北野建設)はスーツの規定違反で失格となった。

◆きっと壁を乗り越える

 今季絶好調のルンビとアルトハウスの「2強」は、簡単にはとらえきれないほど群を抜く。その2人を追い掛ける立場の高梨は、前日の予選で首位に立って重圧をかけていたが、本戦であらためて差をつけられ、3戦連続の3位に。だが落ち込む暇はない。「正直、悔しい気持ちでいっぱい。改善して明日につなげたい」。復調の兆しを感じるからこそ力強く前を見据えた。

 わずかなミスは、踏み切りを飛び出した直後に感じた。2回とも「板が跳ね上がりすぎているかな、という感覚」と高梨。板が立ち気味になることで空気抵抗となり「減速して空中の高い位置にいまいち上がれない」ことが、もうひと伸びに影響したとみる。

 ただ、助走は格段に安定し、踏み切る力も「台に伝わりつつある」。何より2回とも速度の出にくい低いゲートからの助走で、いずれもK点(90メートル)を3メートル越え、「低速度でも自分のテークオフ(飛び出し)ができている感覚はある」と手応えをつかむ。

 強い2人を前に今、「壁を乗り越えたい気持ち」で心が躍るという。これまで他の追随を許さない強さを誇ってきた女王にとって、「今の実力で勝てないのが現実。ならば何をすればいいか考える。壁を乗り越えた時はどれくらいうれしいか。想像しただけでワクワクする」

 この日は幼少期から指導する父寛也さんの50歳の誕生日。またもお預けとなったW杯通算54勝目を「勝ってプレゼントしたかったんですが」と苦笑いも悲観はない。「まだ伸びしろはある」。自分自身を超えた時、きっと記録に手が届く。

  (上條憲也)

 

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