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【スポーツ】

鉄壁サントリー連覇 ラグビー日本選手権兼TL決勝

サントリー−パナソニック 優勝を決め喜びを爆発させるサントリーフィフティーン(手前)と、肩を落とすパナソニックフィフティーン(奥)=秩父宮で

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 日本選手権を兼ねたトップリーグ(TL)決勝トーナメント最終日は13日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、決勝はサントリーがパナソニックを12−8で破り、日本選手権、TLともに2連覇を達成した。

 日本選手権で8度目、TLで5度目の制覇を果たしたサントリーは前半4分にCTB中村亮のトライで先制。33分にもWTB江見がトライを追加して12−5で折り返し、後半は相手の得点をPG1本だけに抑えた。3位決定戦はヤマハ発動機が28−10でトヨタ自動車に勝った。

 13、14位決定戦はサニックスが32−5でコカ・コーラに大勝。15、16位決定戦はNTTドコモが近鉄を21−13で下した。最下位の近鉄は下部リーグへの自動降格が決まった。

◆慢心戒め消耗戦隙なし

 頂上決戦にふさわしく、序盤から球際で激しい争いが続いた。消耗戦となったが、サントリーの体力は最後まで落ちなかった。

 残り6分、リードはわずか4点。自陣から攻撃が始まり、相手の圧力を受けながら、ボールと人が動き続けること5分以上。時間を使われた相手は、より長く感じたことだろう。「練習量と体力には自信がある。あれだけ(攻撃の)回数を重ねられるのは、自分たちしかいない」と主将のSH流。直後の反撃をしのいで連覇を告げる笛が鳴ると、味方と拳を突き上げた。

 沢木監督は今季、「成長が止まれば衰退が始まる。去年のチームを超えれば優勝できる」と選手に言い続けてきた。王者の慢心を戒め、求めたのは貪欲さ。流は「心地よく終わった練習はなかった」と振り返る。

 昨年10月のリーグ戦でパナソニックに10−21で敗れ、昨季から続いた公式戦の連勝が28で止まった。CTB中村亮は「それまではどこか隙があったが、本当の挑戦者になれた」。対戦相手の分析や選手間の意思疎通など当たり前のことをこなし、ミスの少ない攻撃ラグビーに磨きをかけた。

 最後のプレーは、自陣ゴール前5メートルでの相手ラインアウト。束になって圧力をかけ、ノックオンを誘った。苦しい場面で防御が安定し、沢木監督は「我慢強く、素晴らしいパフォーマンスだった」とたたえた。

 成長を止めないチームには、連覇も通過点だ。「僕らは世界基準を目標に掲げている。これで満足せずにレベルを上げて日本のラグビーを引っ張っていきたい」。流の言葉が頼もしかった。 (平井良信)

 

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