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【スポーツ】

稀勢の里が休場 5場所連続 左胸筋肉痛める

稀勢の里

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 大相撲の西横綱稀勢の里(31)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が十九日、日本相撲協会に「左大胸筋損傷疑い、左前胸部打撲で三週間の安静」との診断書を提出し、初場所六日目から休場することが決まった。稀勢の里は五日目の嘉風戦で四敗目を喫していた。

 休場は昨年の夏場所から五場所連続。横綱の五場所連続休場は二〇〇三年秋場所まで六場所連続で休んだ武蔵丸以来で、年六場所制となった一九五八年以降六人目となった。最長は貴乃花の七場所連続。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「昨夜胸が痛いというので病院に行き調べて、相撲を取るのは厳しいということになった。本人は出たかったと思うが、悪化してもファンや協会に迷惑をかける」と説明した。

 稀勢の里は昨年三月の春場所で左上腕部と左胸をけがしたが、強行出場して逆転優勝を飾った。しかし、その後は左足首や腰なども痛め、精彩を欠いている。

 六日目に対戦予定だった千代大龍は不戦勝。五日目(十八日)の白鵬に続く休場で、横綱は鶴竜一人となった。

◆繰り返し強行出場 裏目

 強行出場するものの黒星がかさんで土俵から姿を消す。稀勢の里は休場五場所のうち四場所で同じパターンを繰り返している。けがの影響が隠せず、本来の相撲を取り戻せない悪循環。結果的に体調に対する状況判断が甘く、またしても同じ轍(てつ)を踏んでしまった。

 昨年三月の春場所で左上腕部と左胸を痛めてからは、一度も十五日間の場所を務めきっていない。場所前の稽古で何とか仕上げて出場にこぎつけても、本場所の土俵では通じない。若いころのように稽古の番数を増やし「体調はだいぶ良くなっている」と臨んだ今場所も同じだった。

 横綱審議委員会(横審)の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は、今月五日の稽古総見後に「十五日間は続けられないのなら、出ない方がいい」と全休しても進退を問わない考えを示していた。配慮を裏切る形となった今場所の休場で、次に出場する場所では進退を問われる可能性も高まったといえる。

 師匠の田子ノ浦親方は「まず治療を第一に考えながら、ちゃんとした体をつくりあげていかないと。横綱らしい相撲を取れることを目標にやっていきたい」と話した。今度こそ体を休めて、稽古で本来の力強さを取り戻す。復活までの厳しい道のりを乗り越えられるか、稀勢の里の底力が問われる。 (海老名徳馬)

 

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