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【スポーツ】

ジャンプW杯女子で日本団体2連勝 伊藤、高梨復調の光に

女子団体で優勝し、表彰式で笑顔を見せる(左から)高梨沙羅、勢藤優花、伊藤有希、岩渕香里の日本チーム

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 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子蔵王大会第2日は20日、山形市クラレ蔵王シャンツェで団体第2戦(ヒルサイズ=HS102メートル)が行われ、岩渕香里(北野建設)勢藤優花(北海道ハイテクAC)伊藤有希(土屋ホーム)高梨沙羅(クラレ)の平昌冬季五輪代表4人で臨んだ日本が761・7点で優勝した。W杯で女子のみの団体戦が初実施された昨年12月の第1戦に続いて2連勝。

 第1戦と同じメンバーで挑んだ日本は1回目に85・5メートルをマークした2番手の勢藤で2位から1位に上がると、その後は着実にリードを広げて圧勝した。高梨は93メートル、89メートルで、伊藤は89・5メートル、95メートルだった。

 2位に706・8点でスロベニアが続き、3位はロシアだった。

◆伊藤「収穫あった一日」

 「沙羅ちゃんを苦しめてしまうか、楽にするかは、私にかかっている」。日本が首位で折り返した2回目。3番手の伊藤は最終ジャンパーの高梨につなげるべく、緊張気味にスタート台についた。2番手の勢藤が飛び終えた時点で2位スロベニアと30点以上の差はあったが、今季は個人戦で本調子といかない分、踏ん張りどころだった。

 いざ踏み切ると、K点に到達する95メートルを飛んだ。1回目は踏み切りのタイミングを外して89・5メートルにとどまっていたが、2回目は大ジャンプ。何よりこの日は、海外勢の上位と比べて時速1〜2キロほど遅かった助走速度が同等になったことで飛距離を伸ばした。「ほんのちょっとでも助走の姿勢が良くなっただけでも、飛距離に表れてくれるのは分かりやすい。やっていることは間違っていないなという確認になった」。首位のままバトンを高梨へつなぎ、安心した表情をのぞかせた。

 伊藤の浮上をまずは機に、いまひとつの高梨も完全復活へのきっかけをつかみたい。高梨は1回目こそ93メートルだったが2回目は89メートル。「自分のジャンプ的には悔しい結果に終わった」と振り返りながらも「団体で勝つと感動も倍増する」。1番手岩渕、2番手勢藤の健闘もあって表彰台の頂点に立ち、高梨は久々の笑みを浮かべた。

 個々の成績を見れば、W杯個人戦4連勝中のルンビ(ノルウェー)が2回目、一人だけゲートを下げてなお95・5メートルを飛んで突き抜ける。平昌五輪での最大の好敵手はまだとらえきれない日本勢だが、伊藤が「すごく収穫のあった一日だった」と話すこの勝利を、復調への分岐点としたい。(上條憲也)

 

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