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【スポーツ】

栃ノ心、1敗死守 娘の写真で奮起

栃ノ心(奥)が突き出しで嘉風を破る

写真

◇大相撲初場所<8日目>

 横綱鶴竜が平幕正代を上手出し投げで退け、初日からの8連勝で勝ち越しを決めた。関脇御嶽海が逸ノ城に寄り切られて初黒星を喫したため、鶴竜が単独トップに立った。

 大関陣は高安が小結貴景勝をはたき込んで5勝目を挙げたが、豪栄道は千代大龍に突き出されて3敗目。関脇玉鷲は3勝目を挙げた。

 全勝の鶴竜を追う1敗は御嶽海、平幕の栃ノ心、大栄翔の3人となった。十両は千代ノ皇が敗れたが、7勝1敗で単独首位を守った。

      ◇

 懐に入れるとうるさい嘉風に、得意とする左四つの形には持ち込めなかった。それでも構わず栃ノ心は突き押しで相手の上体を起こした。今場所は古傷がある右膝の調子もよく、足は動き、前へ圧力をかけられる。

 たまらず相手が引いたところを一気に勝負をかけ、突き出した。7勝1敗に白星を伸ばし、唯一の全勝、鶴竜にぴたり。「体調もいいし、真っすぐに攻めないとね」と語る表情からは充実感が漂った。

 発奮材料がある。昨年11月8日に生まれた第1子の長女アナスタシアちゃんの存在だ。妻とともに現在は故郷ジョージアに在住。2日に1回ほどのテレビ電話と、毎日メールで送られてくる写真を眺め、まな娘の成長を楽しみにしている。今場所初黒星を喫した7日目の鶴竜戦後も送られてきた写真を見て、沈みかけた気持ちを奮い立たせた。

 まだ会ったことはない。11月は九州場所、12月は冬巡業があり、そのまま初場所を迎え、帰国できずにいるためだ。今場所後の帰国を計画しているが、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)には、まだその意思を伝えていない。「ちょっと言いづらくてね。いい成績を残せば言いやすくなる」と栃ノ心。このまま白星を重ね、結果で師匠をうなずかせるつもりでいる。

 小結を経験した後、右膝を故障。一時、番付を幕下まで落としたもののそこから復活し、2016年名古屋場所では関脇を務めた実力者。「娘を早く胸に抱いてみたい」と、はやる気持ちを抑え、まずは勝ち越し、さらにその先を見据えている。 (禰宜田功)

 

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