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【スポーツ】

敬遠ドラマもう見られない 申告制、今季から導入

広島戦で敬遠のボールを打ち、サヨナラ二塁打を放ったクロマティ。投手は金石=1990年6月2日、東京ドーム

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 プロ野球の実行委員会が22日、東京都内で開かれ、日本シリーズの第7戦までの延長規定を、これまでの十五回から十二回までに変更することを決めた。

 十二回を終えて同点の場合は引き分けとなる。レギュラーシーズンの規定に合わせた変更で、第8戦以降は従来通り、決着がつくまで無制限で行う。

 台湾出身の楽天の宋家豪投手に新人王の資格を与えることが承認された。

 投球せずに敬遠四球にすることができる「申告敬遠」や、投球動作の「2段モーション」を反則投球としないなどのルールブックの変更も12球団に確認され、今季から適用されることが決まった。25日の12球団監督会議で説明される。

◆時短効果は未知数

 22日の実行委員会では、今季から適用される敬遠四球の「申告制」の運用を確認した。守備側の監督が球審に意思表示すれば、投手は1球も投げずに打者を歩かせることが可能になる。試合時間の短縮が主な狙いだが、その効果は未知数だ。

 米大リーグでは既に昨季から導入された。昨年9月にはイチロー(当時マーリンズ)が制度を適用されて歩かされ、「4球の間の空気感がある。面白くない」と苦言を呈したことも話題になった。

 敬遠を巡るドラマは、日本でも起こっている。1990年にウォーレン・クロマティ(巨人)が、1999年に新庄剛志(阪神)が敬遠球を強引に打ってサヨナラ打とした。古くは68年に長嶋茂雄(巨人)が相手の敬遠策に抗議の意志を示すため、バットを持たずに打席に立ったこともあった。

 昨季もルーキ(ヤクルト)が敬遠球を暴投し、勝ち越しを許した。申告制の導入によって、こうしたシーンは見られなくなるだろう。

 大リーグでは試合時間短縮が導入の大きな理由となったが、日本のプロ野球では近年、敬遠数は減少傾向にある。昨季の故意四球(敬遠)は両リーグで計90個。これは統計がある1955年以降最少で、1試合当たり0・1個にすぎない。「ボールを投げて、打つ」という野球の本質から外れた今回のルール改正が果たして時短にどれだけ貢献するのか。シーズン開幕後も注目を集めそうだ。 (中川耕平)

 

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