東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

21歳・前田、東京へ進化 大阪国際女子マラソン 大胆スパートで自己新

大阪国際女子マラソンの25キロすぎ、松田瑞生と安藤友香を振り切り集団からトップに出る前田穂南(左)。右端はペースメーカー=大阪市で

写真

 2020年東京五輪の代表選考会「グランドチャンピオンシップ(GC)」の出場権を女子で最初に得た前田穂南(天満屋)が、五輪を見据えて走りを磨いている。GC出場を決めている余裕を生かし、28日の大阪国際女子マラソンでは大胆な戦略で自己記録を大幅に更新。21歳の有望株が着実に進化を続けている。

 大阪では、日本歴代4位の記録を持つ安藤友香(スズキ浜松AC)、昨年の日本選手権で女子1万メートルを制した松田瑞生(ダイハツ)が優勝候補に挙がる中、周囲も驚く仕掛けに出た。ペースメーカーが離れる30キロを待たず、25キロすぎでスパート。一時は2位以下を50メートル以上、引き離した。最後は松田にかわされたが、自己記録を5分も塗り替える2時間23分48秒で走り、「勇気を出してしっかり挑戦できた」と振り返った。

 大阪薫英女学院高時代は成績を残せなかった。だが「マラソンで世界と戦いたい」と強い気持ちで天満屋に進んだ。身長166センチの長い手脚と持ち前の粘りで飛躍を遂げた。GCの出場権を目指す「GCシリーズ」の第1弾だった昨夏の北海道マラソンを制し、いち早く権利を獲得。大阪国際では武冨豊監督の提案で、勝敗にこだわらずレースを動かす果敢な走りを試した。

 「今後の楽しみが増えた」と語る武冨監督が次に考えるのは海外レースだ。ペースの上げ下げで揺さぶってくるアフリカ勢との勝負で、「それに左右されない強さを引き出したい」ともくろむ。

 課題の筋力不足を解消するため、専属のトレーナーをつけて肉体強化も始めた。「大阪は後半きつくて動かなくなった。スピードの切り替えもしっかり対応したい」と前田。成長の余地はまだまだある。 (佐藤航)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報