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【スポーツ】

比嘉防衛 15連続KO ボクシング・WBCフライ級

1回、比嘉大吾(左)の左アッパーがモイセス・フエンテスの顔面にヒットする=沖縄県立武道館で

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 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦が4日、沖縄県立武道館で行われ、王者の比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)が同級9位のモイセス・フエンテス(メキシコ)に1回2分32秒でKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。戦績は15戦全KO勝ちで、浜田剛史らが持つ15戦連続KO勝利の日本記録に並んだ。デビューからの連続KO勝利は日本新記録。

 比嘉は左を当てて優位に立ち、早々と試合を終わらせた。地元の沖縄での世界戦開催は1981年に具志堅用高が敗れて以来、4度目で初の日本選手勝利となった。世界2階級制覇の実績があるフエンテスは31戦25勝(14KO)5敗1分け。

◆豪快わずか152秒

 わずか152秒、地元沖縄が生んだファイターが歴史的一戦を豪快に飾った。1回の中盤に右でぐらつかせ、一気に仕留めにかかった。左のボディーとアッパーで上下に揺さぶりをかけた後、ボディーへの右ストレート。2階級制覇のフエンテスは簡単に崩れ落ちた。

 指笛が鳴り響く中、2度目の防衛を果たし「1ラウンドで終わってすみません。倒すと言って試合に臨んでいたのでかっこいいなと思った。偉大な浜田さんの記録に並べて光栄」と余裕の表情で喜びに浸った。

 中学生時代に地元の英雄、具志堅用高会長のKO集をテレビで見て憧れ、ボクシングを始めるきっかけとなった。「無名だったけど、ファイターで闘争心もあってプロ向きと思った」と会長がジムに勧誘した。

 破竹のKO勝利は、記録を狙った安易な道のりではない。プロ4戦目で韓国での試合、「転機になった」(比嘉)という7戦目に日本選手の鬼門、敵地タイでWBCユース王座獲得。世界戦3度を含む価値ある歩みだ。

 37年前、具志堅会長が王座を失うなど先人が過去3度敗れた地。約10キロの減量苦からようやく解放された試合前夜は「(午前)1時にベッドに入ったが眠れなかった」と記録や地元の重圧との闘いもあった。具志堅会長と抱擁した22歳の若き偉大な王者は「うれしくて涙が出た。特別なチャンピオンになるためにKOを目指す」とさらなる高みへ視線を向けた。

<ひが・だいご> 競技を始めた沖縄・宮古工高で国体8強。2014年6月プロデビュー。15年7月に敵地タイでWBCユースのフライ級王座獲得。16年7月に東洋太平洋同級王座奪取。昨年5月に世界初挑戦でWBC同級王座奪取。回転よく強打を繰り出す右ファイター。沖縄県出身。22歳。

 

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