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【スポーツ】

男子マラソン 復活の足音 高速コース選手に刺激

 16年ぶりの日本記録更新は、大会を主催する東京マラソン財団も後押しした。「グローバルスタンダード(世界標準)」を掲げて昨年、コースを変更。2度目のレースで待望の好記録が生まれ、早野忠昭レースディレクターは「低迷する日本選手に刺激を与えたかった。まさか、ここまで(の記録が)出るとは。感無量」と目を細めた。

 東京駅前をゴールとしたコース変更は、ロンドン、ベルリンといった国際的なメジャー大会に肩を並べる狙いがあった。風が強く、橋の起伏も多い臨海部を削減。スタートからしばらく下った後は、ほぼ平たんな道のり。世界記録を狙えるコースとなり、有力選手の出場を促した。

 早野ディレクターが思い描いたのは2020年東京五輪で快走する日本選手の姿だ。「世界標準の厳しい道を乗り越えていかないと、先はない」と新コースに日本記録誕生の夢を託した。実際、昨年は前世界記録保持者のキプサングが国内最高をたたき出し、早くも高速コースを証明していた。

 今大会は設楽悠と井上が高次元で競り合い、さらに日本選手の4人が2時間8分台、3人が2時間10分を切った。一つのレースで上限の6人がGC出場権を得たのは、昨夏にGCシリーズが開幕してから男女通じて初となった。

 東京五輪に向けた選手強化の成果を実感させる内容に、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「これからが日本男子マラソンの復活だ」と手応えを口にした。

 四半世紀以上も五輪のメダルから遠ざかる男子マラソン。設楽悠が食らいついて好記録につなげたことで、止まっていた時計の針は再び動きだした。 (佐藤航、松山義明)

 

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