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【スポーツ】

東京マラソン 設楽悠16年ぶり日本新 2時間6分11秒で2位

日本新となる2時間6分11秒でゴールする設楽悠太。奥は東京駅=25日、東京都千代田区で(代表撮影)

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 東京マラソン2018(東京マラソン財団主催、東京新聞など共催)が二十五日、東京都庁から東京駅前の行幸(ぎょうこう)通りのコースで行われ、男子は設楽(したら)悠太(26)=ホンダ=が十六年ぶりに日本記録を5秒更新する2時間6分11秒で二位に入った。優勝は2時間5分30秒のディクソン・チュンバ(31)=ケニア=で二〇一四年に続き二度目。

 女子はベルハネ・ディババ(24)=エチオピア=が2時間19分51秒で一五年以来二度目の優勝。日本勢トップは吉冨博子(34)=メモリード=の六位だった。車いす男子は山本浩之(51)が1時間26分23秒で四度目の優勝。女子はマニュエラ・シャー(33)=スイス=が1時間43分25秒で初優勝し、日本勢は嘉納(きな)翼(27)=タイヤランド沖縄=が三位。

 東京マラソンは十二回目で、10キロの部を含め計三万六千二百四十八人が出場し、96・3%の三万四千九百六人が完走した。二〇年東京五輪を控え、沿道の監視カメラを昨年比一・五倍の百三十三台に増やして警備した。

◆のびのび悠太 本番集中

 「一億円、一億円!」

 ゴールが近づくにつれ、沿道からの声援が大きくなる。二〇二〇年東京五輪に向けた強化策として、日本実業団陸上競技連合はマラソンで日本記録を更新した選手に一億円のボーナスを支給する。

 しかし、設楽悠太の頭の中に記録はなかった。ただ、勝利だけを追い求めていた。「僕は(日本記録を)予想できていなかった」と、使い道は考えていない。

 東洋大学時代、箱根駅伝などで兄の啓太と「設楽ツインズ」として名をはせた。「『設楽さん』と声を掛けてくる人はどちらか分かっていないと思う」と苦笑する。

 私生活では、既存のアスリート像を覆す。食事制限や体重管理を一切しない。「スナック菓子が好き。お酒もいっぱい飲む。野菜はあまり食べない。我慢や節制をするとストレスになる」という。

 レースがない週末は昼まで寝て過ごす。「試合がなければ、土日の練習はサボっちゃう。食事は夜に飲みに行く一食だけ」。偏食家は悠々自適に暮らす。

 それでも、試合になるとスイッチが入る。普段の生活がうそのように集中力が増す。「私生活はどうでもいいけど、陸上だけは負けたくない」。オンとオフの切り替えが持ち味だ。

 ありのままに生き、がむしゃらに走ったことで記録を引き寄せた。「僕はきれい事を言うのは好きではない。『東京五輪でメダルを取ります』とか言いたくない」。これからも自分に素直であり続ける。 (森合正範)

 

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