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【スポーツ】

初陣の中村、五輪選考会切符 びわ湖毎日マラソン

 びわ湖毎日マラソンは4日、大津市皇子山陸上競技場発着で行われ、マラソン初挑戦の25歳、中村匠吾(富士通)が2時間10分51秒で日本人トップの7位に入り、2020年東京五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ(GC)」の出場権を獲得した。

 初マラソンのマチャリア・ディラング(愛知製鋼=ケニア)が2時間7分53秒で初制覇。今井正人(トヨタ自動車九州)が9位、野口拓也(コニカミノルタ)が10位で、村山謙太(旭化成)は21位に終わった。(スタート時晴れ、気温15・0度、湿度68%、北東の風0・5メートル)

◆1年目は13人獲得

 東京五輪への第一関門となる男子のGCシリーズは、今レースで1年目が終了した。全5試合でGC進出を決めたのは13人。11日の名古屋ウィメンズを残して3人にとどまる女子と比べて順調に進み、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「日本のレベルがだんだん上がっている」と評価した。

 2月末の東京では、設楽悠太(ホンダ)が2時間6分11秒の日本記録を樹立。同じ東京で2時間6分54秒の井上大仁(MHPS)、昨年12月の福岡国際で2時間7分19秒の大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)も世界のトップに近づきつつある。陸連が掲げる男子のGC進出者数の目標は、2年間のシリーズで計30人。この3人を軸に大人数で競えば、さらなる底上げも期待できる。

 ただ、アフリカ勢は2時間4、5分台の記録を持つ選手も多く、差は依然大きいのも事実だ。この日は日本人1位の中村が辛うじて2時間11分を切った一方、同じ暑さでケニアのディラングは2時間7分台と好走した。「今日走った選手たちはまだ地力がない」と瀬古リーダー。もう一段のレベルアップが求められる。 (佐藤航)

◆残り9秒 執念で勝ち取る

 残りは時計との勝負だった。40キロ地点で2時間4分5秒。GCの出場権は2時間11分以内だ。「ここまで来たらいくしかない」。中村は最もつらい終盤にギアを上げた。ラスト2・195キロを出場選手で2番目に速い、6分46秒でまとめ、2時間10分51秒でゴール。粘りと執念でGC出場権を勝ち取った。「初マラソンでGCをとれたので、次につながるレースになった」。日本勢トップの7位。喜びよりも安堵(あんど)感が上回る。

 駒大時代は箱根駅伝に3年連続で出場し、4年時には主将を務めた。東京で2時間6分54秒をマークした井上大仁とは同い年の25歳。日本記録を更新した設楽悠太は1学年上だ。「同世代の人たちが結果を出した。日本のマラソンが明るい方向に向いてきている」と刺激を受けた。

 最高で気温19・5度にもなった暑さの中で、現時点での力を出し切った。「まだ(設楽、井上の)2人に比べたら力不足。以前から暑さは苦手ではないので、残り期間でスピードと体力の両方を上げていきたい」。強みを武器に、GCと東京五輪へスタートを切った。 (森合正範)

 

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