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【スポーツ】

14歳森が初優勝 女王野口破る クライミング・リード日本選手権

初優勝を果たした森秋彩=加須市民体育館で

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 スポーツクライミングで登る高さを競うリードの日本選手権は4日、埼玉県の加須市民体育館で準決勝と決勝が行われ、女子は14歳の森秋彩(もり・あい=茨城県連盟)が決勝で唯一完登して初優勝を果たした。3大会連続7度目の優勝を狙った野口啓代(茨城県連盟)は2位、15歳の伊藤ふたば(岩手県協会)は3位。

 男子は昨季ワールドカップ(W杯)総合3位の是永敬一郎(埼玉県連盟)が初制覇した。楢崎智亜(栃木県連盟)は2大会連続の2位、土肥圭太(神奈川県連盟)は3位だった。

◆唯一の完登 東京へ若い逸材

 身長154センチの体で着実に登っていく。大きくなる会場の声援を受けながら、森は最後のホールド(突起物)を右手でつかんだ。「落ちることを恐れず、最初から思い切ってできた」。伸び盛りの14歳が女王の野口を破り、初の頂点に立った。

 悔しさを教訓に成長した1年だった。昨年の大会は3位。自宅近くの15メートルの壁を手の力が入らなくなるまで登って持久力を鍛えてきたが、ホールドに飛びつく動きなどを鍛えるため、ボルダリングの強化にも注力するようになった。それによってダイナミックさや力強さが増し、決勝でただ1人となる完登に成功。「練習の成果が出た」と静かな語り口で喜んだ。

 3連覇を逃した野口も「リードを日本で今、一番頑張っている選手」と評する。追われる立場になる森も「プレッシャーを感じずに精いっぱい登りたい」と平常心を貫く覚悟でいる。

 目標に掲げるのは16歳で迎える2020年の東京五輪。リード、ボルダリングに加え、登る速さを競う「スピード」の3種目の総合的な結果で争われる五輪を見据え、「複合の能力を上げていきたい」。さらなるレベルアップを誓った。 (磯部旭弘)

<リード> スポーツクライミングの種目の一つ。壁の高さは12メートル以上で、ルート途中にある金具にロープをかけることで安全を確保しながらホールド(突起物)のついた壁を登り、制限時間内に到達した高さを争う。下から順番にホールドに番号がふられ、何番目まで到達できたかの数字が記録となり、最も上のホールドのそばにある金具にロープをかけると完登となる。数字にプラス(+)が付くケースがあり、次のホールドを取りにいく動きを出せた場合に記録され、プラスがない記録より上位になる。

 

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