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【スポーツ】

復帰貴ノ岩、涙の白星

◇大相撲春場所<初日>

 一人横綱の鶴竜は小結千代大龍を力強く寄り切り、先場所平幕優勝の関脇栃ノ心も平幕宝富士を寄り切った。

 2大関はともに平幕に屈した。高安は遠藤に送り出され、豪栄道は玉鷲に押し出された。関脇御嶽海は荒鷲をすくい投げで下し、16場所ぶりに三役復帰の小結逸ノ城は琴奨菊を寄り切った。

 元横綱日馬富士による傷害事件の被害者で、3場所ぶりに復帰した十両貴ノ岩は翔猿を寄り切った。

     ◇

 半年ぶりに土俵に戻ってきた。元横綱日馬富士から暴行を受けて、2場所を全休していた貴ノ岩が復帰。けがの影響や稽古不足が心配されたが、力強い相撲で初日の白星を挙げると感慨深そうに天井を見上げ、目を潤ませた。

 十両の取組の時点でほぼ満員になっていた館内。土俵に上がると「貴ノ岩! 頑張れ!」と、大きな拍手と声援に包まれた。立ち合い、負傷した頭からは当たれず、翔猿に押し込まれるが、うまくいなして右に回り込む。迷わず前に出て攻め、最後は右を差して寄り切った。

 支度部屋では多くを語らず、何を問われても「一生懸命やるだけです」「必死でした」と繰り返した。八角理事長(元横綱北勝海)は「あまり騒がないで。周りが騒ぐと、精神的にも大変な場所になるから」と気遣った。

 とはいえ、まずは1勝を挙げ、気持ちも楽になったはずだ。今場所は勝ち負けより、15日間の土俵を務め上げることで、ファンの温かい声援に応えたい。 (平松功嗣)

 

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