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【スポーツ】

遠藤慌てずはたき込み 念願の三役へ白星先行

御嶽海(左)をはたき込みで破る遠藤

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◇大相撲春場所<3日目>

 横綱、大関陣が今場所初の安泰。一人横綱の鶴竜は平幕玉鷲を危なげなくはたき込んで3連勝とした。

 2大関は高安が荒鷲を押し出して連敗を2で止め、初白星。豪栄道は小結千代大龍を突き落として2勝目を挙げた。先場所平幕優勝の関脇栃ノ心は琴奨菊を寄り切って2勝1敗とした。関脇御嶽海は遠藤にはたき込まれて、初黒星。

 勝ちっ放しは鶴竜に小結逸ノ城、平幕の松鳳山ら計7人となった。

 ざんばら髪で土俵を沸かせたのも今は昔。度重なるけがで長く苦しんできた遠藤だが、この日は2歳年下で番付でも抜かれた御嶽海を破り、意地を見せた。

 立ち合い。低く踏み込まれて押されたが、そこから持ち前の相撲のうまさが光った。右へ右へと回り込みながら、低い相手の頭を左で押さえつけてはたき込み。「しっかり集中できているんじゃないか」と振り返る。「足が出ていなかった」という敗者の動きを冷静に見極めた引き技だった。

 番付は今回で4度目の前頭筆頭。三役目前の平幕上位は、序盤から横綱や大関との対戦が組まれ、三役昇進にふさわしい力があるか試される。遠藤もこれまではその壁にはね返された。最初は初日から4連敗。2度目は初日から7連敗を喫し、不戦勝一つを含めて3勝しかできなかった。3度目も一度も白星が先行せずに6勝止まり。

 だが今場所は違う。初日に大関高安を破ると、2日目の横綱鶴竜戦では、敗れはしたが土俵際まで追い詰めた。そして、3日目に大関候補にも数えられる御嶽海を破り、白星を先行させた。

 届きそうで届かなかった三役の座は、どうしたって意識してしまうだろう。師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「あまり気にしないように(している)。本人もそうだと思う。15日間終わってからですから」と気遣う。遠藤自身も同じ。この日の取組後もじっと目をつむり、表情を緩めない。「今日は今日でしっかり切り替えて、明日の一番、一生懸命やります」。相撲の取り口と同様、冷静に前を見据える。笑顔を見せるのは、白星先行のまま千秋楽を終え、昇進を成し遂げてからになりそうだ。(平松功嗣)

 

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