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【スポーツ】

渡部暁、W杯複合総合V デビュー日に大願成就

ノルディックスキー複合で日本勢で23季ぶりの個人総合優勝を決め、国旗を背に喜ぶ渡部暁斗=クリンゲンタールで(共同)

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 【クリンゲンタール(ドイツ)=共同】ノルディックのワールドカップ(W杯)複合は18日、当地で個人第20戦が行われ、平昌五輪個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(北野建設)が3位となり、2試合を残して初の個人総合優勝を決めた。複合の日本勢では1992〜93年シーズンから3連覇した荻原健司以来、23季ぶり2人目。

 万感の思いを表すように両手を上げ、天を仰いでフィニッシュラインを越えた。個人総合2位のヤン・シュミット(ノルウェー)に先着すれば総合優勝となる一戦。日本のエースは後半距離(10キロ)を18秒後ろから出たライバルに逆転を許さず、3位でレースを終えた。「長かった。ようやく決まった」。渇望してきたタイトルを手にした喜びをかみしめた。

 前半飛躍(ヒルサイズ=HS140メートル)が強風で中止。予備飛躍の成績で距離をトップで迎えた。シュミットとの走力を「同じくらい」と踏み、序盤から飛ばして逃げ切りを狙った。だが走力の高いドイツ勢2人と一緒に追い上げられ、8キロ地点でタイム差は7秒3に縮まった。ただ、ここからシュミットが失速。渡部暁も3位に順位を落としたものの何とか踏ん張り、38秒6先にゴール。9日間で5レースをこなした疲労は相当で「ぎりぎりだった」と苦笑した。

 高校時代から個人総合制覇を最大の目標に置いてきた。昨季まで6季連続で3位以内を維持しながら頂点に届かないシーズンが続いたが、今季は「過去一番いい」というジャンプが好調。年明け以降は前半飛躍でトップ5を外したのは1度だけという抜群の安定感で、栄冠を引き寄せた。

 「耐えて、耐えてたどり着いた。うれしい」と率直に口にした。今季は2度の骨折も乗り越え、12年前にW杯デビューしたのと同じ3月18日に大願成就。「記念日にしようかな」と笑った。

 

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