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【スポーツ】

高安 馬力で圧倒 連敗後、9連勝

◇大相撲春場所<11日目>

 横綱鶴竜は小結逸ノ城を危なげなく寄り切って11連勝とし、単独首位を守った。逸ノ城は3敗に後退。平幕魁聖は貴景勝の休場による不戦勝で1敗を保った。

 大関高安は関脇栃ノ心を押し出して、2敗を堅持。先場所優勝の栃ノ心は4敗目を喫した。大関豪栄道は正代を送り出して勝ち越した。

 無敗の鶴竜を1敗で魁聖が追い、さらに1差で高安が続く。十両は3敗で豪風、佐田の海ら5人が並んだ。

      ◇

 先場所の賜杯を抱いている栃ノ心を相手に物言いのつく一番となり、高安の大銀杏(おおいちょう)にも土がついていた。ただ、相撲自体は大関が圧倒した。「勝っても負けても良いというくらいの気持ちだった。きょうの相撲が一番いい」と高安。今場所の取組の中で最も高い評価を自らつけた。

 相手はまわしを取ったらめっぽう強い。立ち合いで高安は相手の胸に飛び込むように鋭く激しく体ごとぶつかり突き放し、土俵際に追い込む。栃ノ心に左へ回り込まれ、最後は相手を押し出すのとほぼ同時に自らも突き落とされた。軍配は高安に上がったが物言いがつく。協議の結果、最初に土俵際に追い詰めたときに、栃ノ心の右足のかかとが土俵の外に出たとされた。「(体が)前に出ていたから」。自らの推進力を勝因にあげた。

 「前半から中盤にかけては何をしたいのか自分も分からなかった」と今場所を振り返る。3横綱のうち白鵬と稀勢の里が休場し、優勝候補に挙げる声も多かった。だが気負いからか初日からまさかの連敗を喫し、一度は周囲を落胆させた。それでも立ち合いの激しさや力強さを徐々に取り戻し、3日目からは9連勝。藤島審判長(元大関武双山)も「立ち合いからの流れは良い。前半より格段に良くなっている」と評価する。高安本人は「思い切り当たって、相手をはじいて突っ張るのが、自分の一番良い形」と常々語るが、この日はその言葉通りの内容だった。

 1敗で魁聖も控えるが、全勝の鶴竜とは、直接対決を残す。横綱とは2差がついており、苦しい立場に変わりはないが、このまま引き下がるわけにはいかない。右肩上がりで終盤戦を迎える。 (禰宜田功)

 

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