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【スポーツ】

高安、鶴竜を一蹴 連続12勝 来場所綱とりも

高安(左)は鶴竜を寄りきりで破り、12勝目を挙げる

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◇大相撲春場所<千秋楽>

 14日目に8場所ぶり4度目の優勝を決めた一人横綱の鶴竜は大関高安に取り直しの末に寄り切られ、13勝2敗で終えた。高安は12勝目を挙げた。

 先場所初優勝の関脇栃ノ心は小結逸ノ城を寄り切って10勝目。関脇御嶽海は大関豪栄道を浴びせ倒しで破り、7勝8敗。豪栄道は9勝6敗となった。

 栃ノ心が2場所連続となる2度目の殊勲賞を受賞。12勝をマークした魁聖が3度目の敢闘賞、東前頭筆頭で9勝し来場所の新三役を確実にしている遠藤が2度目の技能賞に輝いた。

 十両は元幕内佐田の海が4敗同士の優勝決定戦で明瀬山を下した。

 夏場所は5月13日から東京・両国国技館で行われる。

      ◇

 大男が鍛え上げた肉体を投げ出して力勝負を挑む。相撲の醍醐味(だいごみ)を感じさせた高安が、千秋楽の結びを取り直しの末に制した。14日目に引き技で優勝を決めている鶴竜を、2番とも立ち合いから圧倒。「横綱相手に前に出て勝ちたかった」。率直な言葉に、馬力を生かした相撲への自負がにじんだ。

 最初の一番は体当たりから突き放して土俵際に追い詰めた。肩透かしで転がされ、軍配は鶴竜に上がったものの、同体と判定されて取り直しに。「拾ったと思って、もう一丁気合を入れた」。次の一番は右で張りながら立ち、得意の左四つになると一気に前へ。横綱になにもさせず寄り切った。

 大関としての力を見せつけたが、賜杯には星一つ及ばなかった。「まだまだ甘いところが結果に出てますので。序盤が最後まで響きました」と悔やんだ。

 初日からの2連敗が痛かった。「少し稽古が足りなかったかもしれない。場所前の体のもっていき方を考えないといけない」。同部屋の横綱稀勢の里が3場所ぶりに初日から休場した。部屋に稽古相手がいないことも影響したのか。十分に体を動かせなかったという。

 2場所連続の12勝。優勝に準じる成績を残し、来場所の結果次第では横綱昇進の声が出る可能性もある。優勝争いに「しっかり絡めるようにしたい。そのくらいの気持ちでいけばいい結果が出る」と初めての賜杯を意識している。

 力は誰もが認める。序盤に取りこぼすが、時に横綱をも圧倒する。ファンからすればもどかしい姿は、なかなか優勝できなかったころの稀勢の里とも重なる。4月の巡業では「できるだけ毎日土俵に上がって稽古したい。稽古に尽きるんじゃないか」。苦しい時期を耐え忍び、努力で花を咲かせる。兄弟子が歩んだ道を、高安もまた進もうとしている。 (海老名徳馬)

 

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