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【スポーツ】

9番きらり 東海大相模4強 佐藤、均衡破る好機演出

8回東海大相模1死、右翼線二塁打を放つ佐藤=甲子園球場で

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 選抜高校野球大会第10日は1日、甲子園球場で準々決勝が行われ、史上3校目の2連覇を狙う大阪桐蔭、東海大相模(神奈川)、智弁和歌山、三重が準決勝に進んだ。

 大阪桐蔭は17安打を放ち、花巻東(岩手)を19−0で圧倒した。

 東海大相模は初出場の日本航空石川を3−1で下して、7年ぶりの4強。

 智弁和歌山は創成館(長崎)に延長十回、11−10で逆転サヨナラ勝ちし、18年ぶりのベスト4。

 三重は星稜(石川)に14−9で勝ち、49年ぶりの4強。

 2日は休養日で、3日の準決勝は東海大相模−智弁和歌山、大阪桐蔭−三重の組み合わせで行われる。

     ◇

 東海大相模が競り勝った。一回に小松のソロ本塁打で先制。同点で迎えた六回に、山田の適時二塁打で勝ち越した。八回には森下の適時打で追加点。先発の野口は五回途中1失点。2番手の斎藤は1安打に抑えて、反撃を断った。

 日本航空石川は四回に長谷川の適時二塁打で追い付いたが、五回の好機で無得点に終わったのが響いた。

     ◇

 一、二塁手の間が空いているのが見えた。「あそこに転がせば成功する」。1−1の六回、先頭で打席に入った東海大相模の9番佐藤は確信した。相手内野陣の隙を突き、初球を狙い通りの場所に転がしバント内野安打。自ら好機をつくり、上位打線の一打で踏んだホームは、均衡を破るとともに決勝点となった。

 八回の打席では高めの直球を振り抜き、右翼線への二塁打で貴重な追加点をお膳立て。左前適時打で佐藤を生還させた3番森下は「下位が打って上位がかえすとチームに勢いが出る。佐藤の安打が大きかった」とたたえたが、脇役に徹する9番は「自分の役割は出塁して上位に回すこと」とわきまえる。

 初回、主将小松の先頭打者本塁打で先制するも、四回に四球と連打で同点に追いつかれた。二回以降、打線は相手左腕を打ちあぐねる。門馬監督が「我慢比べ」と評した重苦しい雰囲気を打破したのが、9番打者の仕事だった。指揮官は「いいところで出塁した」と拍手を送った。

 捕手としても佐藤は、4回2/3を1失点で踏ん張った先発の2年生左腕野口をもり立て、後を受けたエース右腕の斎藤を好リードで導いた。下位がつくった好機に上位が応え、投手も2人がきっちり結果を出した。

 投打で総合力の高さを見せつけた東海大相模。「関東の雄」が7年ぶりの春の頂点を射程圏に入れた。 (唐沢裕亮)

 

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