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【スポーツ】

大谷、歴史に足跡 ルース以来の二刀流

アスレチックス戦でメジャー初先発し、6回3失点で初勝利を挙げたエンゼルス・大谷=オークランドで(共同)

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 【オークランド=共同】エンゼルスの大谷は1日、当地でのアスレチックス戦に初先発して投手でもデビューし、6回を投げて3ランを含む3安打3失点、6三振1四球で初勝利を挙げた。試合は7−4だった。

 投打の「二刀流」に挑む大谷は3月29日のアスレチックスとの開幕戦で「8番・指名打者」としてメジャーデビュー。初打席で右前打を放つなど5打数1安打だった。

 マリナーズのイチローは「8番左翼」でシアトルでのインディアンス戦に先発出場し、3打数無安打、1三振で八回に途中交代。チームは5−4で勝った。

◆160キロ武器に6三振

 メジャー初登板で白星を手にした大谷。開幕戦での初安打記念ボールに続き初勝利の記念ボールも手にし、ベーブ・ルース以来となる本格的な二刀流挑戦は早くも大リーグの歴史にひとつ足跡をしるした。

 「やっとここまで来たという感慨よりも、いよいよ始まったという気持ち」。感慨を胸にメジャーのマウンドに立った大谷の滑り出しは順調だった。一回は2三振などで三者凡退。2点のリードをもらった二回も、先頭のデービスを空振り三振に仕留める。

 そこから速球を連打されて一、二塁。大リーグ2年目の7番・チャップマンに2球目の甘く入ったスライダーを左中間へ本塁打された。

 ただ、伏兵に痛打を浴びた後は、六回で降板するまで無安打。球場のスピードガンで最速99・6マイル(約160キロ)を表示した速球にスプリット、スライダーでアスレチックス打線をねじ伏せた。チームは五回に再逆転に成功。二回の3失点だけで6回を投げ、初勝利をつかんだ。

 「(二回に逆転されたのは)流れ的によくなかったけれど、次に逆転してもらったときに、しっかり抑えられてよかった。個人的にもチームとしても、勝ててよかった」と笑顔で振り返った。

 オープン戦では打者として打率1割2分5厘、投手としては防御率27・00。投打ともに結果が出せず、米メディアからは実力を不安視する声も出た。だが、昨季まで日本ハムで投打の中心として戦った自信はメジャーでも揺るがず、本番に合わせて調整して結果に結びつけた。

 「ただただ、楽しく投げられた。初めて野球をしたときのようだった」。92球を投げ終えて拍手を浴びながらベンチに戻ると、同僚から次々とハイタッチを求められた。

 (オークランド・樋口浩一)

<大谷 翔平(おおたに・しょうへい)> 岩手・花巻東高で甲子園大会に2度出場し、13年にドラフト1位でプロ野球日本ハム入り。投打の「二刀流」に挑み、14年に「2桁勝利、2桁本塁打」を記録。16年にはプロ野球史上最速の165キロを計測し、10勝と22本塁打で史上初めて投手と指名打者の両部門でベストナインを受賞。パ・リーグ最優秀選手にも選ばれ、チームの日本一の原動力になった。193センチ、92キロ。右投げ左打ち。23歳。岩手県出身。 (共同)

 

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