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【スポーツ】

大谷、二刀流魅せた 6回3失点「楽しめた」

米大リーグのアスレチックス戦でメジャー初登板し、初勝利を挙げたエンゼルスの大谷翔平=オークランドで(共同)

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 【オークランド=共同】エンゼルスで投打の「二刀流」に挑む大谷翔平(23)が1日、当地の敵地オークランド・コロシアムで行われたアスレチックス戦に先発でメジャー初登板し、6回を1本塁打など3安打3失点、6三振で勝利を挙げた。試合は7−4だった。

 大谷は既に開幕戦で打者としてメジャーデビューしている。記録専門会社によると、開幕戦に野手で先発出場した選手が開幕から10試合以内に投手で先発するのは1919年のベーブ・ルース以来99年ぶり。記者会見では「ここまで来たというよりは、始まったなという感じが強い」とルース以来の本格的な二刀流挑戦に決意を新たにした。

 昨年12月にプロ野球日本ハムからポスティングシステムでエンゼルス入り。25歳未満のドラフト対象外の外国人扱いでマイナー契約に限定され、招待選手でメジャーキャンプに参加した。

 開幕前は5度の実戦登板全てに失点し、打者でもオープン戦打率が1割2分5厘だったが、日本時代に同一シーズンの「2桁勝利、2桁本塁打」を2度達成するなどした実績への球団の評価は高く、開幕直前にメジャー昇格を果たした。

   ◇

 開幕前の苦闘する姿から様変わりした。投手として初登板したエンゼルスの大谷。二回1死後、連打の一、二塁から、チャプマンに甘く入ったスライダーを左中間へ本塁打された。だが安打も失点もこれだけ。大リーグでも好結果で投打の「二刀流」デビューを飾り、「楽しめた。その気持ちが緊張感を上回っていた」と振り返った。

 最速160キロの速球にフォークボールを駆使しての好投。ソーシア監督は「今日は翔平(大谷)の才能を見た。自分の武器をうまく使っていた」と満足げだった。

 キャンプ地アリゾナでのオープン戦では2試合で防御率27・00と心もとない成績だった。フォークボールの制球難が一因だったが、捕手のマルドナドは「アリゾナは乾燥していて、投手たちが滑るボールに苦労するのを長年見てきた。彼も同じ。彼の変化球は一級品だから、気候が変われば、やると思っていた」と明るく言った。

 開幕4連戦で初安打と初勝利をマークした大谷は「いいスタートが切れた」と笑顔。そして「反省するところは反省して次に臨みたい」と気持ちを引き締めた。

 エンゼルスの広報によると、同一シーズンで投手と投手以外で先発出場したのは1988年ヤンキースのリック・ローデン以来。この年のローデンは投手として30試合に先発したが、投手以外では指名打者で1試合に先発しただけ。本格的な投打二刀流はベーブ・ルースまでさかのぼる。

 ルースはレッドソックス在籍時の1918年に13勝、11本塁打。翌19年に9勝、29本塁打の成績を残している。大谷は、この偉業への挑戦を開始した。 (オークランド・樋口浩一)

◆初先発 日本人は好成績

 過去、大リーグに先発でデビューした日本投手は16人いる。うち白星は10人、黒星は3人だけと好相性だ。大谷は2016年のドジャースの前田健太以来の勝ち星となった。

 初めて先発したのは1995年のドジャースの野茂英雄で、ジャイアンツ戦で5回無失点と好投したが、勝敗は付かなかった。初めて勝ったのはヤンキースの伊良部秀輝。97年にタイガース戦で6回2/3を2失点で、日本勢3人目の先発デビューだった。

 07年にはプロ野球西武から「1億ドル(約106億円)右腕」として鳴り物入りでレッドソックス入りした松坂大輔がロイヤルズ戦に7回1失点で白星を挙げた。08年のドジャースの黒田博樹、12年のレンジャーズのダルビッシュ有が続いた。14年には7年総額1億5500万ドルの日本選手史上最高額でヤンキースと契約した田中将大が7回3失点で勝利投手になっている。 (共同)

 

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