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【スポーツ】

松坂、歓声と反省の96球 国内12年ぶり先発 勝てず「悔しさしかない」

巨人打線を相手に力投する先発の松坂=ナゴヤドームで

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◇巨人3−2中日

 巨人は開幕から2カード連続で勝ち越した。同点の三回に併殺打の間に勝ち越し、失策で加点した。大竹は5回1失点で今季初勝利。カミネロは2セーブ目。中日は、日本球界での先発が西武に所属した2006年以来となった松坂が5回3失点と粘ったが、反撃が一歩及ばなかった。

◆5回5K3失点

 痛みが出ないことに胸をなで下ろし、投げられただけで評価されたオープン戦とは違う。試合後、松坂の第一声は「今はやっぱり勝ちにつなげられなかった悔しさしかない」。勝負の世界で戦い続けてきたからこその言葉が口を突いた。

 ソフトバンクに在籍していた2016年10月2日の楽天戦以来となる公式戦。「すごい声援にちょっと動揺した」と振り返る1年半前と違い、37歳は「特別な感情はなかった」という。

 「先頭をしっかりアウトにできず、球数が多くなってしまった」。一回は立岡の内野安打を皮切りに先制を許した。三回は無死満塁から併殺の間に1点を失い、なおも2死三塁で岡本の遊ゴロを京田が悪送球。森監督が「無駄な1点をあげて最後まで苦しくなった」と指摘した3点目を追加された。

 最速は142キロ。全盛期には遠く及ばない。四回以降は抜ける球も目立ち始めた。いつ大崩れしてもおかしくない。それでも踏ん張った。「昔に戻れるなら戻りたいけど難しい。見えづらい球や、タイミングが取りづらい球を使って抑えないといけない」

 四回1死二、三塁では吉川尚に対し、直球を見せ球に使い、スライダー、カットボール、シュートでカウントを整えた。最後はど真ん中のチェンジアップで空振り三振。続く坂本勇はフォークで投ゴロに仕留めた。五回2死一、三塁ではこの日2安打の大城をチェンジアップで右飛に打ち取り、グラブをたたいた。

 5回96球を投げ、5奪三振、3失点(自責2)。観客が歓声を送ったのは勝敗とは別のところを評価したのだろう。だが、本意ではない。「走者が出れば、ホームにかえさないことしか考えていない。それができなかった」。勝ってこそ「平成の怪物」。復活は持ち越しとなった。 (高橋雅人)

 

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