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【スポーツ】

張本、アジア・カップで世界1位撃破 さらなる成長への布石

男子1次リーグで樊振東(奥)からポイントを奪い、ガッツポーズの張本智和=横浜文化体育館で

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 アジア・カップは6日、横浜文化体育館で開幕して1次リーグが行われ、A組は14歳の張本智和(エリートアカデミー)が世界ランキング1位の樊振東(中国)に3−1で初勝利した。シニア大会のシングルスで、張本が中国選手から白星を挙げるのは初めて。3連勝で準々決勝進出も決まった。

 樊振東戦で張本は第1ゲームを11−8で先取。第2ゲームを奪われたが、第3、4ゲームを連取した。

 女子C組の石川佳純(全農)は3連勝で準々決勝進出。B組の平野美宇(日本生命)は1勝2敗で3位となり、8強入りを懸けたプレーオフに回った。

 男子C組の丹羽孝希(スヴェンソン)は2勝1敗の2位で準々決勝に進んだ。

 強敵が相手でこそ14歳の日本王者は真価を発揮する。世界ランキング13位の張本が得意のバックハンド攻撃を貫き、中国の将来を担う7歳上の世界1位、樊振東を撃破した。「素晴らしい選手に勝った時は声も出ない。何も考えられない」と大金星に喜びを隠せなかった。

 2−1で迎えた第4ゲームから、樊振東が試合でまだ見せていなかった回転の鋭いサーブを使い始めた。3連続失点で5−5と追い付かれてタイムアウト。「一番の武器じゃないと勝てない」と強気に攻撃的なバックハンドレシーブ「チキータ」で得点を奪い、失いかけた流れを引き戻した。

 1月の全日本選手権優勝後の国際大会は、バックを軸とした攻撃が封じられて苦戦。最近は周囲に「調子が悪い」とこぼし、この日も樊振東戦前の第1試合は不本意な内容で、ベンチに入った日本男子の倉嶋監督から「調子がどうこうと言っていたら上に上がれない」と諭された。開き直り、バックハンドで攻め続けた結果の大金星だった。

 樊振東とは決勝での再戦もありえる。水谷隼(木下グループ)とともに「憧れ」の存在からの勝利を「勝ったから目標がなくなるわけじゃない」と、さらなる成長への布石とした。

 

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