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【スポーツ】

栄氏の伊調選手らへのパワハラ4件認定 強化本部長辞任

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 レスリング女子で五輪四連覇を達成した伊調馨選手(ALSOK)が日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に出された問題で、協会は六日、東京都内で緊急理事会を開き、第三者機関による調査報告を基に伊調選手と担当コーチに対するパワハラ四件を認定し、栄氏から同日に出された強化本部長の辞任を承認した。

 協会は近く、理事会などを開いて再発防止策や組織改善策を検討するという。また週刊誌報道などがあった金銭問題については、別に調査している内閣府の指導を受けて対応する方針を決めた。

 パワハラと認定したのは、一〇年二月の女子合宿で栄氏が伊調選手をコーチ部屋に呼び「よく俺の前でレスリングできるな」などと語った発言など四件。伊調選手を指導する〇四年アテネ五輪男子フリースタイル55キロ級銅メダリストの田南部力氏に対して「伊調の指導をするな」と言ったことや、一〇年広州アジア大会(中国)の出場権があった伊調選手を代表から外した選考過程、男女合同合宿中に田南部氏を「目障りだ。出て行け」などと罵倒した件もパワハラに該当するとした。

 理事会後の会見で、福田富昭協会長は謝罪。栄氏は日本代表の指導から外れるが、至学館大学学長の谷岡郁子副会長は理事会の席上、「同じ職場ですので、協会の立場は無くなっても自分としては支えていきたい」と大学監督の立場を守る意向を示したという。

 弁護士三人で構成する第三者機関は三月上旬、日本協会の依頼で調査を開始。対象期間は北京五輪のあった二〇〇八年八月から今年三月八日までの約十年間で、協会役員、コーチ、選手ら十九人から聞き取りを行った。

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◆伊調選手、練習再開へ意欲 協会調整

 伊調選手は六日、コメントを発表し、「まだ内閣府の調査が続いておりますので、最終的にはその調査結果を待ちたい」とした上で、「日本レスリング協会がアスリートファーストの確立に尽力されることを信じており、私も協力してまいります」と続けた。

 日本レスリング協会によると、伊調選手は「家にこもってふさぎ込んでいる状況」(馳浩副会長)というが、練習再開への意欲は示しているという。協会は、所属先のALSOKから練習場所の確保への協力を依頼されたと明らかにし、馳副会長は「今、調整中。本人がトレーニングになじんでくれれば」と復帰に期待を寄せた。

 

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