東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

西野監督 選手の特性重視 化学反応起こる代表に

厳しい表情で就任会見をするサッカー日本代表の西野朗新監督=東京都文京区で

写真

 日本代表の西野朗新監督(63)が12日、東京都内の日本サッカー協会で就任の記者会見に臨み、6月14日開幕のワールドカップ(W杯)ロシア大会へ「予選(1次リーグ)は突破したい。そういう力を信じてチームをつくっていく2カ月になる。十分に戦える状況になると思う」と抱負を述べた。

 W杯へ向けた壮行試合となる5月30日のガーナ戦(日産スタジアム)が初采配となる予定で、この後に本大会に臨む23人のメンバーを決める意向を示した。「過去の実績や経験もあるが、ここ1カ月の状態を見極めた上で、最高の化学反応を起こせる選手選考をしていきたい」と話した。

 西野新監督は1996年アトランタ五輪でU−23(23歳以下)日本代表を率いてブラジルを破る金星を挙げ、Jリーグでは柏やG大阪などを率いて数々のタイトルを獲得。監督としてJ1歴代最多の270勝を挙げた。

 日本協会は7日付で前任のバヒド・ハリルホジッチ監督を解任し、代表強化の責任者である技術委員長を務めていた西野氏を後任に決めた。

 日本はW杯1次リーグH組で、初戦は6月19日のコロンビア戦。24日にセネガル、28日にはポーランドと対戦する。

    ◇

 解任されたハリルホジッチ前監督の後を受けた西野監督は12日の就任会見で、路線継続を強調しながらも、日本の強みである組織を生かした戦いをベースにW杯に挑む決意を語った。

 「前監督のスタイルで必要な部分は継続するが、一方で日本化したフットボールというものがある。組織的な結束や規律を持ち、最高の化学反応が起こるチームをつくりたい」。守備に重きを置いた前体制よりも、攻撃に比重をかけたい思いも口にする。

 前任者との相違は選手へのアプローチの手法だろう。前監督が縦への速い攻撃や1対1の強さといった世界基準の枠にはめこもうとしたのに対し、西野監督は選手の特長を最大限発揮させることに主眼を置く。この日の会見で「個々の能力を素直に出せば間違いなくプラスに融合する。それを予選(1次リーグ)突破の力としたい」と説明する。

 手持ちの駒をフル活用する采配には定評がある。G大阪では遠藤らタレントを適材適所で起用し、J1制覇やアジア・チャンピオンズリーグ優勝を成し遂げた。ただ、最後に指揮をとった名古屋から2年のブランクがあり、「まずは心身を整える」と現場復帰に若干の不安をのぞかせる。

 最大の懸念は、やはりチーム熟成のために与えられた時間の少なさだ。核となる組織が整備されてこそ、日本人らしい局面での細かな技術やアイデア、持久力を伴った俊敏性は生きる。新監督は今後1カ月を選手の見極めに費やし、実質的な指揮は5月下旬の国内合宿でスタートする。そこからW杯開幕までの3週間で戦える集団に仕上げるには、これまでの主力を維持しながら、本田(パチューカ)、岡崎(レスター)ら経験豊富なベテランの力を借りることになりそうだ。 (浅井俊典)

◆指導陣 日本人で固める

 西野監督は「オールジャパンで強化を図りたい」と指導陣を日本人で固めた。東京五輪に臨むU−21(21歳以下)代表の森保監督や、U−19(19歳以下)とU−16(16歳以下)代表の小粥コンディショニングコーチら各年代別代表から抜てき。若い指導者にW杯を経験させたい、との狙いもあるという。前体制からは手倉森コーチ、浜野GKコーチ、早川コンディショニングコーチが留任。強化の時間が限られ、候補選手の心身の状態を把握している人材は貴重だ。

 ◆技術委員長に関塚氏 日本サッカー協会は12日に開いた理事会で、日本代表の西野朗新監督が務めていた技術委員長に、J1川崎や2012年ロンドン五輪男子の監督を務めた関塚隆氏(57)の就任を決めた。

 技術委員会は代表強化や若手育成を担う。委員長経験を持つ小野剛氏(55)が委員に復帰しJリーグの原博実副理事長(59)も強化部会員に名を連ねた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報