東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

六大学野球 90年超の歴史に新風 初の女性主務 仲間と頂へ

東京六大学野球で初の女性主務に就任した慶大の小林由佳さん=横浜市で

写真

 九十年以上の歴史がある東京六大学野球で初めての女性主務が慶大に誕生した。十四日の春季リーグ開幕を控え、先駆者として臨む慶大四年生の小林由佳さん(21)は「チームやリーグが円滑に回るようにしたい」と仲間とともに頂点を目指す。(磯部旭弘)

 小林さんが主務を任されたのは昨年十一月だった。主務はチーム運営や選手をサポートする、いわばグラウンド外のチームリーダー。複数のマネジャーを統括しながら、練習試合などの日程調整、選手寮の管理、取材対応といった役割を担う。チームは昨秋にリーグを制しているが、「連覇は意識せず、一戦一戦を大事に戦いたい」と語る。

 夏の思い出がきっかけだった。東京・慶応女高三年のとき、全国高校野球選手権神奈川大会を友人と観戦。五回戦で桐光学園に1−2で敗れ、号泣する慶応ナインの姿に胸を打たれた。「この人たちと四年間、一緒にやってみたい」。マネジャーとして慶大野球部の門をたたいた。

 主務に性別の規定は特にない。これまで男性が慣例的に務めてきた。小林さんの同期だった男性マネジャーが途中で退部したこともあり、大久保秀昭監督に推薦されたものの、「今まで女性主務がいなかったというのも驚きだったし、自分で大丈夫かな、というのが一番だった」と当初は実感が湧かなかった。

 プレー経験はないが、野球ファンの家族の影響で、競技は昔から身近な存在だった。主務はチーム運営のみならず、試合でのメンバー表の交換、試合球の点検といったリーグ側の運営にも携わる。「与えられた仕事をその通りにやるのは当たり前。それ以上を目指す。自分なりの視点を大切にしたい」。裏方の仕事は夜遅くまでかかる日もあるが、「日本一のチームになるには、日本一の主務が必要」と使命感に燃えている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報