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【スポーツ】

なでしこ連覇 アジア杯 豪との接戦制す

日本−オーストラリア 後半、決勝ゴールを決める横山=アンマンで(共同)

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 【アンマン=共同】女子のアジア・カップ最終日は20日、当地で行われ、日本代表「なでしこジャパン」は決勝でオーストラリアを1−0で破り、2大会連続2度目の優勝を遂げた。後半39分、途中出場の横山(フランクフルト)が決勝点を奪った。

 日本は前半、GK山下(日テレ)がPKを止めるなど無失点で折り返し。後半も相手の攻勢を耐え、横山が少ない好機を生かした。最優秀選手には全5試合にフル出場し、2得点の岩渕(INAC神戸)が選ばれた。

 高倉監督が率いる日本は今大会で、来年6月開幕のワールドカップ(W杯)フランス大会の出場も決めた。

 3位決定戦は中国がタイを3−1で下した。

◆岩渕がMVP

 日本の攻撃をけん引した岩渕が最優秀選手に選ばれた。鋭いドリブル突破で敵を手玉に取り、日本の好機を演出したFW。「5試合を戦う中でチームが少しずつ成長できた。優勝できて素直にうれしい」とうなずいた。

 全5試合にフル出場し、後半ロスタイムには両脚がつった。勝利の瞬間をタッチラインで迎え「初めて両脚つりました。頑張ります」と体力不足に苦笑いを浮かべた。 (共同)

◆唯一の好機 横山決める

 試合終了の笛でようやく緊張から解放された。日本は1次リーグで1−1と引き分けた強敵オーストラリアとの再戦で、一方的に押し込まれながら接戦をものにした。崩れ落ちるライバルを背に「なでしこジャパン」の面々はピッチ上で何度も仲間と抱き合い、タイトル獲得の喜びに浸った。

 「ずっと守備をしているな、と。90分通して攻められている感じが強かった」と阪口夢。前回の対戦よりも連動して崩しにきた相手の猛攻をしのぐのがやっとだった。シュート数は日本の5本に対して22本を浴びたが、PKを止めたGK山下や熊谷ら守備陣が体を投げ出して失点を阻止した。

 そして後半、途中出場の横山が唯一の好機で強烈なシュートを決め、劣勢をひっくり返した。高倉監督は「本当に紙一重の勝負だった。勝利を引き寄せたのは、選手たちの成長以外の何ものでもないと強く感じている」と目を細めた。

 高倉監督の下、選手選考や戦術で試行錯誤してきた2年間が結実した。現チームで代表の出場試合数が最も多い阪口夢は「タイトルはなかなか取れない。メンバーが(以前から)変わった中で結果を出せたのは良かったと思う」と素直に喜ぶ。発展途上の若いチームは厳しい戦いをくぐり抜け、大きな自信を手にした。 (共同)

◆高倉監督 粘り強く戦いチームに自信

 −接戦を制した。

 「非常に厳しい戦いになると思っていた。苦しい時間帯が長く続いたが、粘り強く戦って勝利した選手たちにおめでとうと言いたい」

 −優勝できた要因。

 「世界も年々レベルアップしている中で、選手たちがレベルアップしていくようにいろいろな話をしたり、トレーニングの中でそうしたものを伝えていったりした」

 −就任してから結果が出ない時期もあった。

 「チームが育っていくのに時間が必要というのは当たり前のことだが、代表チームとしては常に勝たなければいけない宿命がある。そのへんは自分の中で折り合いをつけながらやってきた」

 −大会を通しての収穫は。

 「粘り強く日本らしい戦いをしながらタイトルを取れたことはチームにとって自信になる。私自身はまだまだ勉強しなければいけないことが多いと感じた大会だった」 (共同)

 

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