東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

遠藤が新三役 けが乗り越えやっと

◇夏場所新番付

 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月13日初日・両国国技館)の新番付を発表し、元アマチュア横綱で人気の遠藤が西小結となり、待望の新三役昇進を果たした。

 1月の初場所で平幕優勝し、西関脇の先場所で10勝を挙げたジョージア出身の栃ノ心が東に回り、初の大関とりに挑む。西関脇には逸ノ城が17場所ぶりに復帰した。5場所務めた関脇から転落した御嶽海が東小結。

 3横綱は自身初の2連覇で5度目の優勝を狙う鶴竜が先場所に続き東の正位に座った。西は2場所連続で休んだ白鵬、6場所連続休場中の稀勢の里は東の2番目。大関は2場所連続12勝の高安が東で、西に豪栄道と先場所と変わらなかった。

 旭大星が出身地別最多の8人の横綱を生んだ北海道出身として、1992年初場所の立洸以来26年ぶりの新入幕となった。再入幕は3人。39歳6カ月の安美錦が昭和以降1位の年長昇進で、幕内在位は高見山と並ぶ史上3位の97場所目。38歳10カ月の豪風は昭和以降2位の年長再入幕で、佐田の海も幕内に復帰した。

 新十両は白鷹山と若隆景。再十両は10場所ぶりの朝弁慶だけだった。十両だった先場所に暴行問題を起こして途中休場した貴公俊は、幕下に転落した。今場所の出場停止処分を受けている。

    ◇

 場所中の支度部屋と同じように淡々とした受け答えだった。新小結の遠藤は心境を問われ、「いつもの番付発表とあまり変わらない」と表情を崩すことはなかった。

 2013年春場所の初土俵から5年。新入幕となった同年秋場所で左足首を負傷し、15年春場所では左膝の靱帯(じんたい)を損傷。故障に出世を阻まれてきた。師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「けが、けが、けが、けがで3年間無駄にした部分も多かったので、やっと(三役に)上がったという感じ」と語った。

 現在も足と相談しながらの日々。「ちゃんこの汁を飲んだら足がむくんで調子が悪くなるんじゃないかと考え始めたりもする」と葛藤を打ち明けた。「昔の自分には戻れない。少しずつ(けがとの)付き合い方がみえてきた」。最近は、圧力を受けたときタイミング良くいなし勝機をつかむ相撲のうまさを取り戻し、昨年秋場所から勝ち越しを続けて自身最高位を手にした。

 石川県出身の新三役は1997年九州場所の出島(大鳴戸親方)と栃乃洋(竹縄親方)以来。「三役になったから一段と頑張りますではなく、毎日一段と頑張りますという気持ちでやっている」と明かした。

 「酒を飲むわけでもなく、遊びに行くでもない。基本的に治療してトレーニングして稽古してという生活。すごいなと思う。俺なら息が詰まる」。こう師匠が心配するほど相撲と、自身と向き合っている。 (禰宜田功)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報