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【スポーツ】

松坂、復活への一歩 12年ぶり白星、連敗止めた

先発し日本球界復帰後初勝利を挙げた松坂=ナゴヤドームで

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 中日は松坂が日本球界12年ぶりの白星を挙げ、連敗を4で止めた。8四死球ながら要所を締め、6回1失点。鈴木博−岩瀬−田島と継投し、一回にビシエドの適時打などで挙げた3点を守って5位に上がった。

 一塁ベンチの奥で最後のアウトを見届けた。チームメートが一斉に振り返る。一人一人と手を合わせて祝福を受ける松坂が、勝利投手としての振る舞いを思い出すように頬を緩めていく。「喜びを爆発させるのもどうかと思ったけど、あまりにも間が空いていたから抑えられなかった」。国内で12年ぶりとなる白星の味は格別だった。

 6回を1失点で乗り切る上で、最大のヤマ場は3点リードの五回だった。1死一、二塁で打席には神奈川・横浜高の後輩、筒香。「絶対三振を取ろうと思っていた。めちゃくちゃ力が入った」と低めへの制球が際立っていたカットボールが、ことごとく外れる。四球で満塁となった。

 冷静さを取り戻したのは、2死にこぎつけた後。既に2安打していた宮崎に対し「甘くなって打たれるくらいなら最悪押し出しでもいい」と割り切った。結局ストライクを投げることなく、押し出しで1点を失った。スタンドからはため息が漏れたが、意識はもう次の打者に向かった。続く梶谷への初球。「1球で仕留めるつもりで投げた」という外角低めのチェンジアップを引っ掛けさせ、一ゴロに打ち取った。

 試合前から「フォームも球も暴れていた」と感じていた通り、6回で8四死球。決して状態は良くなかったが、豊富な経験を生かして勝負どころを間違えなかった。森監督からは「押し出しよりも打たれて2、3点の方が嫌だと考えられるやつが他にいるのか」と賛辞を引き出した。

 けがとの闘いを乗り越えてつかんだ大きな1勝も、通過点と捉える。今回は中10日でのマウンドだったが「先発ローテーションの一人として中5日、6日で回るのが理想。ここからできるだけ多くチームに勝ちをつけたい」とさらに上を目指す。松坂が試合をつくり、前日に打ち込まれた救援陣が試合を締めた。連敗は4でストップ。背番号99の復活の歩みに、チームの浮上を重ねたい。 (浅井貴司)

◆打線が機能し援護

 攻撃力を重視した打線がいきなり機能した。一回、大島の四球と京田の二塁打で無死二、三塁とし、アルモンテの二ゴロの間に1点を先制。4番で先発復帰したビシエドが右前適時打で続いた。2死二塁となり、福田も「必死に食らい付いた」と右前適時打で松坂を援護した。

 27日に再来日したビシエドは「時差ぼけもなくなってきた。勝利に貢献する仕事ができてうれしい」と笑顔。モヤは無安打に終わったが、森脇野手チーフコーチは外国人3人を中軸に並べる打線を「今後もあり得る」と話した。

 

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