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【スポーツ】

日本準V 悲願届かず 卓球世界選手権団体戦

世界選手権団体戦の女子決勝、中国戦の第1試合で劉詩〓(右)を破りガッツポーズする伊藤美誠

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 【ハルムスタード(スウェーデン)=共同】世界選手権団体戦第7日は5日、当地で行われ、47年ぶり9度目の優勝を目指した女子の日本は決勝で中国に1−3で敗れ、3大会連続の銀メダルだった。中国は4大会連続21度目の優勝。

 準決勝まで出場した全員が無敗で勝ち上がった日本は、第1試合で伊藤美誠(スターツ)が劉詩〓に3−2で競り勝った。第2試合は平野美宇(日本生命)が昨年の世界女王、丁寧に0−3で敗れ、第3試合で石川佳純(全農)が朱雨玲にストレート負け。第4試合は再び出場した平野が劉詩〓に0−3で屈した。

◆伊藤、未来へ続く1勝

 臆することなく、真っ向勝負を演じた1番手、伊藤の最終第5ゲーム。ジュースまでもつれた後、伊藤がバックハンドで打ち返すと、劉詩〓の返球がネットにかかった。元世界ランキング1位からもぎとった大金星。しゃがみ込んで喜びを表現した17歳は「すごくいい形。勝ったことは自信になる」。勢いをもたらすべく1番手としての大役を見事に果たした。

 第1ゲームから攻めた。テンポの速いフォアハンドで相手を置き去りにしながら先取。強打が確実に返球され始めると徐々に押し切られ、第2、3ゲームと連続で失ったが、「決勝で勝つことだけしか見ていない」。準決勝後にそう話したように、劣勢になっても崩れなかった。第4ゲームを取り返し、最終第5ゲームも一時は8−10と追い込まれながら、「とにかく攻めることを意識した」。

 3月の国際大会で中国人選手にフルゲームで2度敗れた。「対策をしなければいけない。絶対勝つ意気込みでやっていきたい」と借りを返すべく、この世界選手権に照準を合わせ、練習に打ち込んできた。今大会全8戦に出場。1次リーグの1試合を除き1番手としてプレーし、個人としては1度も負けなかった。「苦しい練習をしてきて良かった」。チームとして頂点には立てなかったが、一矢報いた1勝だった。 (ハルムスタード・磯部旭弘)

◆実力差痛感 石川「リベンジを」

第3試合で敗れた石川佳純=いずれも共同

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 三たび、中国の壁にぶつかった。4試合目で平野が敗れると、ベンチに座っていた選手たちも一斉に肩を落とした。3大会連続で決勝の中国戦に敗れ、準優勝に終わった日本女子。大一番を見据え、主将の石川は「私たちのプレーをして全力でぶつかりたい」と意気込んでいたが、「打倒・中国」を果たせなかった。

 分厚い選手層に押し切られた。1番手の伊藤が先勝したが、2番手の平野がリオデジャネイロ五輪や昨年の世界選手権個人戦を制した丁寧にストレート負けを喫すると、中国の勢いが復活。3番手の石川も世界ランキング2位の朱雨玲になすすべなく敗れた。

 過去2大会の敗戦はいずれも0−3の完敗だった。今回は一つ勝って意地を見せ、着実に背中をとらえつつある。一方で、まだ力量の差があることも痛感させられる一戦となった。石川は「すごく悔しい。必ずリベンジしたい」と涙をこらえながら誓った。 (ハルムスタード・磯部旭弘)

※〓は雨の下に文

 

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