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【スポーツ】

秋山 雪辱の「二刀流」 8年ぶり完封&ソロ弾

4回、ソロ本塁打を放った阪神・秋山はベンチ前でナインに迎えられる=東京ドームで

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◇阪神9−0巨人

 阪神が秋山の投打にわたる活躍で3連勝を飾った。秋山は被安打5で三塁を踏ませず、8年ぶりの完封で2試合連続完投勝利。打ってはソロ本塁打を含む2安打2打点をマークした。巨人は山口俊が四死球から崩れ、勝率5割に戻った。

      ◇

 8回を無失点に抑え、ベンチへ戻った阪神の秋山のもとへ金本監督が歩み寄る。球数は既に113球。続投の意思を問われ、右腕はしばらく考え、言った。「行かせてください」。そしてつかんだルーキーイヤーの2010年以来8年ぶりの完封勝利。「自分じゃないみたい」とおどける表情は充実感で満ちていた。

 リーグトップのチーム打率を誇る巨人打線を相手に、意識したのは「(回の)先頭をしっかり抑える」こと。直球は両コーナーへ、変化球は低めへ。唯一のピンチは初めて連打を許した七回1死一、二塁。長野を外のスライダーで三ゴロ併殺に仕留めると、ガッツポーズを決めた。

 ただ、27歳がこの日ファンを最も沸かせたのは本職ではなく打席での一振り。二回には「自分を楽にできた」と左前適時打を放ち、四回には昨年8月以来となる本塁打を左翼ポール際へ。愛媛・西条高時代には主軸として鳴らし、付いた異名は「伊予のゴジラ」。非凡な打撃センスを披露し、投打で独り舞台だった。

 今季2戦2敗だった宿敵に借りを返し、巨人、広島との6連戦初戦を一人で投げ抜いた。それでも「後悔しないようにまた準備したい」。浮つくことなく静かに語る姿に、投手陣を支える柱としての自覚がにじんだ。 (中川耕平)

 

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