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【スポーツ】

内川 2000安打 18年目1800試合で偉業

 ソフトバンクの内川聖一内野手(35)が9日、メットライフドームで行われた西武6回戦の八回に武隈から中前打を放ち、史上51人目の通算2000安打を達成した。歴代9位のペースとなる1800試合目で大台に乗った。

 初安打は横浜(現DeNA)在籍時の2002年4月24日の中日戦(札幌ドーム)でギャラードから記録。18年目の今季は残り25本から節目の数字に到達した。1800試合目での達成は、右打者に限ればアレックス・ラミレス(現DeNA監督)、長嶋茂雄氏に次ぐ歴代3位のスピード記録で、落合博満氏の1849試合を超えた。

 「その瞬間」は八回1死一塁の第4打席で訪れた。ソフトバンクの内川は武隈が2ボールから投じた3球目の外角球にバットを合わせた。「打った瞬間、(ヒットになると)分かった」。打球が二塁手の頭上を越え、中堅手の前で弾むのを見届けると、右手で何度もガッツポーズ。「やっと、やっと打てた。しんどかったな」。喜びよりも、安堵(あんど)感に包まれた。

 18年目の今季。史上51人目の偉業まで残り25本で迎えた。開幕から打率2割前後と低空飛行が続き、記録がカウントダウンに入ると、周囲の期待を過剰に意識した。はやる気持ちは手打ちにつながり、「打席で自分が自分でないようなフワフワした感覚だった。正直きつかった」。

 5日のオリックス戦で残り1安打にしながら、この試合まで11打席無安打と足踏みした。この日も3打席目までは十亀の140キロ台後半の直球に押され、快音を響かせることができなかった。繰り返し続いたファンのため息をやっと歓声に変えた。「打ててほっとした。全身の力が抜けた」は、偽らざる本音だろう。

 生みの苦しみを味わった末、プロ通算1800試合目で大台にたどり着いたが、もちろん通過点だ。ただ現状の2割そこそこの打率には、主軸としての責任を感じている。「記録達成をいい勢いに変えてチームに貢献していきたい」。重圧から解放された4番が、首位追撃へチームをけん引する。(唐沢裕亮)

 <内川 聖一(うちかわ・せいいち)> 大分工高から01年にドラフト1位で横浜(現DeNA)入り。08年に右打者歴代最高打率でタイトルを獲得し、ソフトバンク移籍後の11年も首位打者に輝いた。08〜14年まで7年連続で打率3割を超えた。09、13、17年のWBC日本代表。185センチ、93キロ、右投げ右打ち。35歳。大分県出身。

 

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