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【スポーツ】

谷口、50歳の「奇跡」 国内メジャー最年長V

男子ゴルフの第86回日本プロ選手権で史上最年長優勝を飾った谷口徹。プレーオフ2ホール目でウイニングパットを決めガッツポーズ=千葉県の房総CC房総で

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◇ゴルフ日本プロ選手権最終日

 (13日・千葉県房総CC房総=7324ヤード、パー72)

 50歳の谷口徹が通算6アンダー、282で並んだ藤本佳則とのプレーオフを制して大会史上最年長優勝を飾った。国内三大大会としても最年長。賞金3000万円と来季からの5年シードを獲得した。

 1996年に49歳で勝った尾崎将司がこれまでの大会の年長記録。

 2位で出た谷口は3バーディー、2ボギーの71で藤本に追いつき、プレーオフは2ホール目でバーディーを奪った。今大会3勝目、ツアーでは6季ぶりの通算20勝目。

 1打差の3位に稲森佑貴ら3選手が並んだ。

◆執念のパット 歓喜の涙

 暗くなり始めた雨中の激戦を制し、歓喜にむせんだ。マイクを向けられた谷口の涙が止まらない。「奇跡。優勝するとは思わなかった」。声を震わせ、目元を拭った。

 驚異の粘りを発揮した。17番で残した5メートルのパーパットを「入れないと絶対に勝てない」とねじ込んだ。ボギーとした首位の藤本に1打差に迫ると、18番は「ラインもよく分からなかったが、感覚を信じた」と再び5メートルを決めてバーディーを奪い、追いついた。何度も拳を突き上げた。

 プレーオフ2ホール目。入れれば決着するチャンスもおよそ5メートルだった。「次(のホール)にいけばもう(勝利は)ない」。自らを支えてきたパットに勝負を懸けた。ボールがカップに沈むと、最後のガッツポーズを繰り出した。

 三大大会で初となる50代優勝。1926年からの伝統を誇る舞台で歴史をつくった。2012年に2勝し賞金ランキング2位となったあとは勝てず、16年は賞金80位まで低迷。「パットは下手にならないけど、アイアンショットは(ピンに)つかない。自分のプレーができないからつまらない」と弱気になった時もあったが、プロ日本一を争う舞台で執念を見せつけた。

 55歳までのシードを手に入れた。多弁な大ベテランが「長いし重い。それだけのゴルフをしないといけない」と神妙に、その重みを受け止めた。

<たにぐち・とおる> 1992年にプロ転向。98年にツアー初勝利を挙げた。4勝した2002年、3勝した07年に賞金王に輝いた。国内三大大会で通算5勝。パットの技術はツアー屈指。同大出。169センチ、72キロ。50歳。奈良県出身。

 

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