東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

栃ノ心 盤石の寄り 突っ張り返し 大関昇進へ連勝

栃ノ心(右)が寄り切りで阿炎を下す

写真

◇夏場所<2日目>

 2横綱1大関はそろって2連勝。両横綱は2場所連続優勝を目指す鶴竜が平幕玉鷲を突き落とし、2場所連続休場明けの白鵬は小結御嶽海を上手投げで辛くも退けた。

 大関豪栄道は松鳳山を押し出して2連勝。横綱、大関陣が初日から2日続けての安泰は2016年夏場所以来2年ぶり。

 大関昇進を目指す関脇栃ノ心は新鋭の阿炎を豪快に寄り切り、関脇逸ノ城は魁聖を寄り切ってともに2連勝。新小結遠藤は豊山を引き落とし、初勝利を挙げた。

   ◇

 喉元を何度突っ張られても、栃ノ心はほとんど下がらない。土俵に根を張る大木のように阿炎の攻めを受け止めた。「普通にやったら耐えられる」。構わず突っ張り返して逆襲に転じる。大関とりに挑むだけの強さを感じさせる、盤石の相撲で2連勝。この白星で、通算500勝の節目にも達した。

 回転のいい阿炎の突っ張りをどうしのぐか。「引かれても足を出して残っていこう」と意識したという。

 突っ張りをこらえようとして前がかりになれば引き技を食らいやすい。むしろ突っ張り返せば「自分の形になりやすくなる。相手も突っ張りづらくなる」と八角理事長(元横綱北勝海)。稽古でも手を合わせたことがない阿炎の攻めに、的確な対応策を見いだしていた。

 お株を奪う突っ張りで前へ。慌てる相手をもろ差しでつかまえれば、あとは寄り切るだけだった。「縛られたみたいで死んだかと思った。人間と相撲をしている感じはしない」。大げさにも聞こえる阿炎の言葉が、怪力でならす栃ノ心の充実ぶりを物語る。

 春場所では直前に痛めた左脚付け根に不安を抱えていた。今場所は「下半身がしっかりしている。巡業でしっかりやれたから」と手応えを感じている。初優勝した初場所前と同じように、巡業での積極的な稽古が自信につながっているという。

 2桁勝利を挙げれば大関昇進の機運が高まる。10勝を挙げた春場所よりも体調はいい。初日からの連勝で、さらに「気持ちが燃えるでしょうね」とほほ笑んだ。「最後のチャンスのつもりで頑張る」と視野に入れる大関昇進へ、心身ともに準備は整っている。(海老名徳馬)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報