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【スポーツ】

日大側、選手聴取せず回答か 関学大に日大の説明の根拠疑問

 異常で異様な事態だ。アメリカンフットボールで反則行為を犯した一人の大学生選手が、自ら会見を開いて謝罪した。本来なら説明責任を果たすべき日大やアメフット部の不誠実な対応が浮き彫りになった。

 前監督の指示があったのか。客観的な事実は、まだ闇の中だ。ただこの会見で、これまでの日大の説明に疑いが生じた。選手に日大側が初めて事情聴取を打診したのは試合から十日後の十六日。選手とその父親は翌十七日に応じた。

 一方で日大アメフット部が関学大の問い合わせに対して回答書を渡したのは十五日。反則行為について「指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きていた」と記されていた。肝心な選手の話を聞かず、何を根拠に断言していたのか。

 会見を受け、日大は「つぶせ」という言葉は「思い切って当たれ」という意味だと釈明した。しかし、コーチは「相手のQBがけがをして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう」と話したといい、釈明と矛盾してはいないか。

 アメフットへの思いを問われた選手は「僕が続けていくという権利はない」と話した。なぜ二十歳の若者がここまで追い込まれなければいけなかったのか。教育の場でもある学生スポーツの精神を汚した日大、そしてアメフット部の監督やコーチの責任は極めて重い。 (松山義明)

 

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