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【スポーツ】

鶴竜 我慢の辛勝 連覇へ1敗キープ

鶴竜は御嶽海をはたき込みで下す

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◇大相撲夏場所<11日目>

 前日の10日目、横綱の地位にありながら立ち合いで変化する後味の悪い相撲で勝った鶴竜。自分でも思ってもみなかった取り口で、取組後はショックを隠せなかった。11日目の朝稽古後に記者に囲まれた時も、どこか浮かない表情だった。

 対戦成績3勝3敗の御嶽海との結びの一番。「全部引いて負けている」と横綱。前日の相撲に加え、過去の敗因も省みた。だから余計に「引いたら絶対に負ける。引かないことを注意して」と心に刻み臨んだ。

 立ち合いで低く踏み込み前へ。土俵際に追い詰めた。仕留めきれず、突き合いになると、少し引いて呼び込んでしまう。だが、その後は我慢した。押し込まれたが引きを辛抱し、最後は俵を伝うように回り込み、逆転のはたき込みで辛くも勝った。一瞬ひやりとさせる内容に土俵上では苦笑い。「ちょっとひやっとした。でも自分がやろうとした相撲はできて良かった」と、支度部屋で前日には見られなかった笑顔を見せた。

 春場所で4度目の優勝を飾った。今場所は自身が一度も達成していない連覇を最大の目標に掲げていた。過去3度の優勝翌場所は9勝、9勝、途中休場と精彩を欠いただけに、今場所前は内容と結果に強いこだわりを見せていた。

 白鵬とともに1敗をキープし、全勝の栃ノ心を追う。栃ノ心との直接対決を残し、連覇の可能性は十分にある。だがこの日、優勝争いについて問われても自らに言い聞かせるように「明日に集中するだけ」。勝ちたいという欲は悪い相撲を招く。ただ自分と向き合うことを心掛けている。 (禰宜田功)

 

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