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【スポーツ】

穂積・二宮組 全仏オープン決勝へ 女子ダブルス 四大大会日本人ペア初

全仏オープン女子ダブルス準決勝で勝ち、笑顔でポーズをとる穂積(左)、二宮組=パリで(共同)

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 【パリ=共同】全仏オープン第13日は8日、当地のローランギャロスで行われ、女子ダブルス準決勝で穂積絵莉、二宮真琴組(橋本総業)が第8シードのセン皓晴(台湾)楊〓〓(中国)組を6−2、6−2で破り、日本人同士のペアとしては四大大会で同種目初の決勝進出を果たした。

 穂積、二宮組は10日の決勝でチェコのペアと対戦し、日本人同士のペアとしては1955年に全米オープン前身の全米選手権男子ダブルス優勝の宮城淳、加茂公成組以来となる四大大会制覇の快挙を目指す。

 男子シングルス準決勝では第7シードのドミニク・ティエム(オーストリア)が世界ランキング72位でノーシードのマルコ・チェッキナート(イタリア)を7−5、7−6、6−1で下し、四大大会初となる10日の決勝に進出した。

◆巧みな連係、一気に勝負

 わずか4ゲームしか落とさずに、日本人同士のペアとして四大大会で新たな歴史の扉を開いた。女子ダブルスの穂積、二宮組が巧みなロブで相手を手玉に取り、約1時間の快勝で決勝進出。最後は二宮がロブをコート奥に決めると2人は子どものようにはしゃいで抱き合い、二宮が「2人で勝てた」と喜び、穂積が「決勝進出という実感が湧かない」と言った。

 ネット近くに詰めることが多かったセン皓晴と楊〓〓に対して高く放物線を描く球が効き、相手の陣形を序盤から乱した。第1セットは0−1から5ゲームを連取した勢いで奪い、第2セットも2−2から4ゲーム連続でものにした。二宮は「ロブを多く使えて、相手も戸惑っていた。向こうの良いプレーを出させずに攻められた」と誇った。

 昨年は別の選手と組み、穂積が全豪オープン、二宮がウィンブルドンで4強入りしたが、決勝の舞台には届かなかった。悔しい経験を生かし、穂積は「今回は1回戦からやるべきことを明確にしてのベスト4。(準決勝は)落ち着いて入れた」。パワーで屈強な外国勢に勝てないため、細かな戦略を立て、巧みな連係で対抗した2人。さらに成長した24歳コンビが快挙を成し遂げた。 (共同)

◆東京五輪へ大きな弾み

 1975年のウィンブルドン選手権で沢松和子が日系人のアン清村(米国)と組んで日本女子として四大大会で初制覇を成し遂げ、杉山愛が外国人選手とのコンビで四大大会を3度制覇した女子ダブルスでかつての強さが戻ってきた。穂積、二宮組の今回の躍進は2020年東京五輪でメダル獲得に向け、大きな弾みがつく好結果だ。

 日本テニス協会の土橋登志久強化本部長は「思った以上に五輪を選手が意識し始めている」と言う。シングルスで優勝すれば条件付きで東京五輪出場権を獲得する今夏のジャカルタ・アジア大会代表に穂積、二宮がともに選ばれた。2人のうちシングルスは穂積が出場する見通しとなっているが、東京五輪を控えて国際総合大会に臨む意義は大きい。

 地元開催の大舞台を見据え、穂積は「単複ともに出たい」と話し、二宮は「誰と組んでもメダルを狙えるように準備したい」。穂積と組んで昨年の全豪オープンで4強入りした加藤未唯(ザイマックス)らダブルス巧者が多く、五輪切符を懸けた争いがさらなるレベルアップを引き出しそうだ。 (共同)

 ※〓〓は 金へんに刈の右 日へんに宣

 

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