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【スポーツ】

張本、世界王者を撃破 卓球・荻村杯ジャパンOP

男子シングルス準々決勝で、リオ五輪金メダルの馬竜(右奥)を破った張本智和=北九州市立総合体育館で

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 ワールドツアー、荻村杯ジャパン・オープンは9日、北九州市立総合体育館で行われ、シングルス準々決勝で、男子は14歳の張本智和(エリートアカデミー)がリオデジャネイロ五輪王者で世界選手権個人戦2連覇中の馬竜(中国)を4−2で破る大金星を挙げた。

 上田仁(シェークハンズ)は張継科(中国)に3−4で競り負け、松平健太(木下グループ)もティモ・ボル(ドイツ)に1−4で屈した。

 女子は伊藤美誠(スターツ)が鄭怡静(台湾)に4−2で勝って4強入り。平野美宇(日本生命)は劉詩〓(中国)に0−4で完敗し、石川佳純(全農)は陳幸同(中国)に2−4で敗れた。

 混合ダブルス決勝で吉村真晴(名古屋ダイハツ)石川組は梁靖崑、陳幸同組(中国)に0−3で敗れ、準優勝だった。

◆サーブで主導権、連続攻撃

 東京五輪の金メダルを目指す張本が、卓球界最強の男を破った。初対戦は2015年、小学6年の時で0−4の完敗。2度目の対戦で3年間の成長を見せつけた。マッチポイントは得意のバックハンド強打で、馬竜の脇をノータッチで打ち抜いた。「初めて現役世界チャンピオンに勝てた。うれしい」と表情を緩めた。レシーブ巧者の馬竜に対し、サーブで主導権を握った。ことしの3月から習得に努めてきた投げ上げサーブで相手のタイミングをずらすことに成功。甘い返球に3球目のフォアハンドの強打から連打、そして得意のバックへとつなげて得点を重ねた。

 中国勢をもはや苦にしない。4月のアジア・カップで世界ランキング1位の樊振東、前週の中国オープンでロンドン五輪王者の張継科を撃破。日本男子の倉嶋監督は「五輪で金メダルを取れる選手に少しずつなってきた」と着実な成長に目を細める。5ゲーム制だった樊振東戦と違い、7ゲーム制で勝ったことにも大きな意味がある。

 大金星にも少し余裕があるように見えるのは、これまで以上に自信を深めている裏返しにも映る。「馬竜に勝つより優勝したい」と貪欲に勝利を求めた。

◆「張本、かなり成長」

 馬竜は2015年10月のポーランド・オープン以来の対戦で張本に初黒星を喫した。当時は、史上最年少でワールドツアーの本戦に進んだ12歳のホープに対してストレート勝ち。「この3年間でかなりの成長が見られた」と素直に認めた。

 張本が東京五輪に向けたライバルになるかと問われ「誰でも(台の)向かい側に立てばライバル」と冷静に答えた。

※〓は雨の下に文

 

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