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【スポーツ】

張本、伊藤 ともに初優勝 卓球・荻村杯

男子シングルスで中国の張継科(左)を破って初優勝し、歓声に応える張本智和=北九州市立総合体育館で

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 ワールドツアー、荻村杯ジャパン・オープン最終日は10日、北九州市立総合体育館で行われ、シングルスは男子が張本智和(エリートアカデミー)、女子は伊藤美誠(スターツ)がともに初優勝した。ジャパン・オープンの同種目の日本勢の優勝は男女ともに2013年の塩野真人、福原愛以来。

 張本は準決勝で昨年の世界選手権個人戦3位の李尚洙(イ・サンス=韓国)を4−2で破り、決勝はロンドン五輪金メダリストの張継科(中国)に4−3で逆転勝ちした。

 伊藤は準決勝で陳幸同(中国)に4−3で競り勝ち、決勝は王曼〓(中国)を4−2で破った。

◆14歳最高の締め 五輪王者2人破る

 激闘の末に偉大な元王者を振り切り、張本は床にうつぶせに倒れ込んだ。「最後は疲れていた。(シングルス)5試合戦った自分にお疲れさまという気持ちだった」と照れくさそうに笑う。1大会で2人の五輪王者を撃破。14歳最後の大会を最高の形で締めくくった。

 第7ゲーム、それまで効果的だった攻撃的バックハンドレシーブ「チキータ」を「あえて使わずに我慢した」と、単調にならないよう工夫した。10−10からの正念場では技術と精神力を総動員し、冷静に勝利をもぎ取った。

 相手サーブで奪った11点目は着実に台上に止める「ストップ」からミスを誘い、追い付かれた後の再び相手サーブの場面では、回り込んでからの強烈なフォアのカウンターを打ち抜いて得点。緩急自在の攻めで元王者の戦意を喪失させた。

 前日の準々決勝で現役最強の馬竜を破ったことに満足しなかった。最終日も強敵を倒してツアー2勝目をつかみ「(来年の)世界選手権のシングルスで優勝したい」とあらためて宣言。全日本王者の肩書が世界王者に変わる日も、そう遠くなさそうだ。

女子シングルスで優勝を決め、ガッツポーズの伊藤美誠=北九州市立総合体育館で

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◆伊藤7度目の正直 同世代ライバルに一矢

 伊藤と王曼〓は3大会連続の対戦だった。17歳の全日本女王は19歳の中国次代のエースに過去6戦全敗で「雲の上のような存在の選手だった。ものすごくうれしいというのと、びっくりしたという感じ」と喜びもひとしおの様子だ。

 前週の中国オープンは1−4で完敗していた。「ぼろぼろに負けたので、思い切り変えた。サーブもラリー戦も、自分から仕掛けて攻めていこう」と積極性を重視。特に最後の第6ゲームは多彩なレシーブと厳しいサーブで先手を握り続けた。

 準決勝でも中国選手を撃破。世界的に少数派の前陣速攻型の特徴を生かしつつ、技術の引き出しが増えて弱点が少なくなってきた。同世代のライバルについに一矢を報い「五輪の決勝で戦えたら幸せ」と2年後の再戦を夢見た。

※〓は日の下に立

 

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