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【スポーツ】

豪州拠点、力強さを増す 飛び込み女子・金戸凜 

日本室内選手権の女子3メートル板飛び込みで優勝した金戸凜=東京辰巳国際水泳場で

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 飛び込み女子の金戸凜(セントラルスポーツ)が昨秋からオーストラリアを拠点に活動し、力強さを増してきた。祖父母が1964年東京五輪代表で、両親はともに五輪3度出場。3代続けて五輪出場の期待を背負う14歳は、海外での練習に刺激を受け、高い安定感を身に付けつつある。

 「試合の進め方、気持ちのコントロールが今までよりもできている」。東京都内で今月中旬に行われた日本室内選手権。女子3メートル板飛び込みと女子高飛び込みの2冠に輝いた金戸は、自らの成長について実感を込めた。

 昨年、日本スポーツ振興センター(JSC)が渡航費や滞在費などを負担する有望アスリート海外強化支援事業の対象に選定された。「10年に一度の逸材」など高い条件があるだけに、「世間的にはマイナーなスポーツの飛び込みの自分を選んでくれたのはすごく光栄。成果を出したい」と強い責任感を抱く。

 五輪メダリストを育てた指導者らが在籍する現地の強豪チームに加わり、「演技だけでなく(ウオーミング)アップのときから完璧」というトップ選手の動きを見習った。一方、精神面では気後れしないタフさを追求。「自分が一番だと思って練習や試合に臨みなさい」というアドバイスを心の中で言い聞かせ、失敗の不安など弱気を改善することに努めた。

 今夏のアジア大会などにつながる2月の国際大会代表選考会では満足いく結果を残せず悔しさも味わったが、「もっとレベルアップしたい」と感覚だけにとらわれず、水面を着実に見ながら入水角度を考えて手を出すなどの動作を徹底。力強い踏み切りを生み出す脚力と、空中での姿勢を保つ体幹や上半身の筋力もバランス良く鍛え、技術向上につなげてきた。

 飛び込みの日本勢は五輪でメダルを獲得したことがない。2年後に迫った自国開催の五輪に向け、「自分が第1号になってやるという気持ちは前よりも強い」と確かな決意が宿っている。(磯部旭弘)

 

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