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【スポーツ】

朝乃山 強気にV狙う

朝乃山(右)が押し出しで石浦を下し、1敗を守った

写真

◇名古屋場所<9日目>

(ドルフィンズアリーナ)

 関脇御嶽海は平幕大翔丸を危なげなく寄り切り、初日から9連勝で単独首位を守った。

 かど番の2大関はともに白星。高安は小結玉鷲を突き落としで逆転し、7勝2敗。豪栄道は輝を辛くも上手投げで下し、6勝目を挙げた。関脇逸ノ城は6敗目。

 全勝の御嶽海を1敗で平幕の朝乃山が追い、2敗で高安、平幕の遠藤、栃煌山が続く展開。十両は貴ノ岩が8勝目を収めて単独トップを守った。

 ◇

 勝ち越しを決めた朝乃山から、威勢のいい言葉が飛び出した。「こういうチャンスはめったにないので、ものにしたいです」。1敗を守り、優勝争いに「名前がずっと乗るように頑張ります」と意欲を隠さない。

 強気な発言は、言葉で自分を追い込もうと考えるから。西前頭13枚目から賜杯を狙う積極性が、この日の相撲にも現れていた。

 懐に入れるとうるさい石浦を、かち上げではじき飛ばす。勢いのままに突き放して押し出した。「思い切り当たっていこうと思った。迷いなく相撲が取れた」。心も体も真っすぐぶつけて圧倒した。

 背中を押すデータがある。年6場所制となった1958年以降、平幕優勝は18度あり、名古屋場所は最多の5度。そのうち3度を、高砂部屋の富士錦、高見山、水戸泉(現錦戸親方)が制している。

 高砂部屋は昨年の初場所で、明治時代初期の1878年以来初めて関取がいなくなったが、朝乃山が翌場所に十両に昇進し1場所でその穴を埋めた。「僕が部屋を復活させたので、その(平幕優勝の)歴史も復活させたい」。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「そういう気持ちで頑張るのはいいんじゃないか」と朝乃山の前向きさに目を細める。

 近大から入門して3年目の24歳で、御嶽海や遠藤は学生相撲の先輩。自身の取組後に、優勝争いは「2人が引っ張っているので、追い抜く勢いでいきたい」と口にした。

 その後に遠藤が敗れて星の上では追い抜いた。「明日からが勝負」という残り6日間。次は御嶽海の背中を追う。(海老名徳馬)

 

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